Ballmerの詩
2012-07-17 07:00
というわけで、MicrosoftのCEO, Steve Ballmerである。世の中には、彼がCEOであることを非難する声が多い。Bill Gatesカムバックとかまあそういう言葉もちらほら目にする。
BallmerがCEOになったのは2000年、GatesがMicrosoftから引退したのが2008年考えてみたら、もう10年以上もCEOをやっているのだな。
でもってこんな記事を観た。
We are trying to make absolutely clear:
via: The poetry of Steve Ballmer | asymco
We are not going to leave any space uncovered to Apple
We are not.
No space uncovered that is Apple's
2007年、2010年、そして2012年にBallmerがiPhone/iPadに対して述べたコメントが並んでいる。そしておもしろいのは引用記事のコメント欄だ。たとえばこんな声がある。
via: The poetry of Steve Ballmer | asymco
そして現在のところ、Windows Phoneのマーケットシェアは、Windows Mobile(だれか覚えてる?)にも及んでいない。
というわけで、彼が批難されてもしかたがない、とはいえ相対的にみればとてもよくやっているのだと思う。
via: 今後のIT業界を占う4つのトレンド
10年毎に集計した「IT業界時価総額Top10」である。日本人であれば、2000年のチャートにNTTとDocomoがランクインしているのをみて、感慨に耽るのもいいだろう。
この三つのチャートに共通して顔をだしているのは、IntelとMicrosoftである。栄枯盛衰世のならい、といいながら20年に渡ってこれだけ安定した実績を築いてきたことは賞賛に値するのではなかろうか。
最初に引用した「Ballmerの詩」にあるとおり、Microsoftは自分で「新しい戦場を作り出し、そこで圧倒的な地位を築く」ことにはここしばらく成功していない。(世界中の企業にWindows/Office税を課したのは素晴らしい動きだったと思うが)Appleに対しては防戦一方で、
「Appleがしたこと全てに対抗する」
としかいうことができない。しかし何もBlue Oceanを切り開くばかりが「正しい」商売のやり方ではない。さて、2020年のチャートはどうなっているんだろうね。Apple原理主義者としては、そのチャートにもAppleが乗っていることを希望するが、それほど確信があるわけではない。Intelの命運は、彼らがMobileへの進出を成功させるか否かに、、かかっているかな?