Redmondの暑くて長い夏

2012-08-01 07:00

ちなみに、MicrosoftがあるSeatleはいいところですよ。夏は涼しいし冬は温かい。雨が多いらしいが、それで文句をいうやつがいれば、東京に連れてこい。どうだ。雨が少ないだろう。

というわけで物理的にどうかは知らないが、今年の夏はMicrosoftで働く人間にとって暑くて長いものとなるだろう。

Microsoft Windows8は10月26日に発売される。そして

発売は Surface7 件 for RT が Windows 8と同時。for Windows 8 Pro はそれから3か月ほど後。

via: 速報:マイクロソフト Surface タブレット発表、Windows 8と同時発売 - Engadget Japanese

それと同時にARM版のMicrosoft Surfaceは発売されなければならない。そして思い出せば、6月18日時点で、Surfaceはろくに動いていなかった。第3者は触らせてもらえなかったし、自慢のカバー+キーボードの使い心地を試した人間は未だにMicrosoftの外には存在しない。そしてデモの最中で、Explorerはフリーズした。

AppleがiPhoneを発表したのは2007年の1月。発売は6月だった。その間は5ヶ月。そして1月時点で、Steve Jobsはあらゆるデモをフリーズなしでやってのけた。Microsoftはろくに動いていない製品を4ヶ月と10日で販売できる製品にしなければならないのだ。

そもそもWindows8+Surfaceが商品力を持つか否かとは違ったレベルの問題である。とにかく動かさなければならないのだ。もちろんどっかの楽天のように

「95%は成功」

とCEOが強弁する手もあるが、私はBallmerは三木谷よりまともな人間であると信じている。

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その楽天だが、

7月中に3万点。最初に大嘘をついた楽天だが、役員と社長が7月中には3万点揃えると約束したわけだ。ここで8月1日AM0:00時点における日本語書籍の点数を数えてみよう。

日本語書籍で絞ってみるとわずか22,176件。進捗率は74%だ。しかもそのうち青空文庫等の無料コンテンツで水増しされた分が12,565件。日本語の有料コンテンツは9,611件と1万件にも満たない。

via: 7月中に3万点の約束もやっぱり反故にした楽天kobo - A Successful Failure

というわけで、まず第一の約束は反故。これから一ヶ月で日本語書籍は6万点に達するそうだ。楽しみである。というかあれだね。きっと今頃楽天の社員は総出で書籍執筆に勤しんでいるのではなかろうか。楽天社員の子供が書いた「夏休みの絵日記」も楽天出版から書籍として刊行してもらえるに違いない。

しかし

楽天のこうした「蛮行」は多分彼らの業績にほとんど影響を与えていないのだと思う。2chなどをみていても「そもそも楽天で物買ってない」という人ばかりだ。
楽天で物を買うのは、ネットを使ってはいるが、情報取得の多くをTVに頼っている人たちではなかろうか。TVではkoboのCMやってるし、トラブルについては何も報じられていないから、きっといい製品に違いない。そう考えれば、三木谷氏は「自分たちの顧客をよく知っている」ということになるのだろう。しかしインターネットで「大成功」している日本企業って、どうしてこう「下流喰い」が多いんだろうね。

これから折りにふれ三木谷君がどんな独創的な説明をしてくれるか楽しみである。イラクの「コミカル・アル」を上回る芸を見せてほしいものだが。