iOS6の地図が駄目な件に関して
2012-09-27 06:38
今まで観た中で一番説得力があるのはこの記事だ。
まず、Appleは、インクリメントPから提供された地図データの仕様を正しく理解できていない。都市部でのニーズが高い街区ベースの地図(1/2,500系)の存在がするっと抜け落ちている。そればかりか、測地系の間違いか何かはわからないが、地物(POI)の位置がずれているし、カテゴリの当てはめがデタラメである。
via: iOS6地図は元データや文化の差異ではなく、ずさんなエンジニアリングが原因 - 横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama
次に、チェックが全くなされていない。地図作成に素人であっても、Googleマップとの比較は簡単にできる。もし、日本の主要都市を数カ所ずつサンプリングして比較を、ただの一度でもしていたのであれば、iOS6の地図が、とんでもない低レベルであることは「一目瞭然」である。つまり、そうした基本的な作業を怠っている。あり得ないエンジニアリングプロセスだ。
ともあれ、お粗末さも極まれり・・というところだ。Appleも平気でこのような失態を演じるものなのだ・・
地図って読むぶんには楽しいけど、作るの大変なんですよ。これが。どんな優秀な人をアサインしても、データ構造を理解するだけでものすごい時間がかかる。
そして今回の地図に関しては、信じられないような「基本的作業の手抜き」があったということについても間違いない。昔からのApple原理主義者にとっては「立派になったように見えても、AppleはAppleだなあ」と涙目で笑顔を浮かべられるが、普通の人はそうではあるまい。昨日通勤途中にふと気が付けば、私と同じベンチに座っている3人が全員iPhoneを触っていた。20年前なら考えられないことだ。
Jobsなら担当の役員を一瞬で解雇するところだが、Cookはどうするんだろうね。駄目だ駄目だと言われ続けたMobileMeがまあまともになるまで随分時間がかかったことを考えると、地図が使えるレベルになるまで不愉快なほど長い時間がかかるかもしれん。
というわけで、Softbankさん。ここはあれですよ。忠誠心を示すためにYahoo地図のデータ+エンジニアを大量無料派遣、というのはどうでしょうか。ってか自動車会社を頂点とする階層社会だと本当にそういうことが行われる、、かもしれないのだけど。