Andoird V.S. iPhone,iPadという図式は間違っている

2012-11-28 07:08

というのを書くのは何度目であろうか。Androidは組み込みOSであり、iPad,iPhone(iOSデバイス)はプラットフォームだ。であるからして、端末の出荷台数でAndroidのシェアが伸びているからiOSは終わったな、などという議論には意味が無い。それを言うなら、iTronはとっくの昔に世界を制していた筈だ。

と誰も読んでいないブログで喚き散らしているのだが、その証拠を裏付ける(と私が勝手に考えた)事例がまた一つ見つかった。

IBMの「Holiday Benchmark Reports」が今年も発表された。これは、米国の多くの消費者がクリスマスに向けて買い物をすませる感謝祭の翌日金曜日(「Black Friday」)の消費行動を分析したもの。

(中略)

とりわけ大きな成長をみせたのはiPadからのアクセスで、ショッピングサイトへのトラフィックのうち10%を占めていた。iPhoneの8.7%がこれに続き、端末販売の市場シェアでiPhoneを上回っているAndroid携帯端末の利用は、iPadのおよそ半分にあたる5.5%であった。

携帯端末とタブレット端末を合計すると、モバイル端末経由のトラフィックのうち、iOS端末からのものが全体の77%を占めた。それに対し、Androidは昨年の29%から今年は23%へと落ち込んだという。

via: 米ブラックフライデーのオンラインショッピング、iOS端末経由がAndroidを圧倒(IBM報告) - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

端末台数のシェアでいえば、Androidは伸び続け、iOSデバイスは減り続けている。なのに実際にショッピングサイトを訪れた人のシェアではiOSデバイスが全体の77%であり、去年より増えている。

ここから示唆されることはただ一つ。Android端末とiOSデバイスは使われ方が全く異なるということだ。

We've become accustomed to thinking that platforms that look similar are used in a similar fashion. But this is clearly not the case.

via: Why is shopping via iPad and iPhone outpacing Android? - Apple 2.0 - Fortune Tech

つまりAndroid V.S. iPhone,iPadという図式は間違っている。なぜならそれぞれの使われ方が異なるから。同じスマートフォンという名前でくくるのは正しくない。

と言い切ったところで、じゃあ具体的に何が違うのか、、という点になるとよくわからん。元記事とかAsymcoとかでは様々な意見が飛び交っているがいずれも定量的な裏付けを欠いている。ただAndroidに移ったガラケーユーザはガラケーでの行動様式をそのまま引きずって、特にネットをみるとか、物を買うとかしない、、とかいうのは説得力がある意見かもしれん。しかしあれだね。Android tabletって誰が買ってどう使っているんだろうね。

というわけで最後は物悲しいニュースで締めよう。

NTTドコモは、ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン「Xperia AX SO-01E」の不具合を明らかにした。

 不具合は、特定のエリア環境において、SO-01Eの電源が強制的に落ちて、再起動するというもの。東京23区で発生しやすいとしており、現時点では23区内でのみ確認されている事象としている。

 (中略)

 なお、現状で不具合を回避するためには、データ通信機能をオフにするか、Wi-Fiでのみ通信する。不具合の端末がスマートフォンであるため、データ通信を切ることに勇気は必要だが、電源断と再起動を繰り返すことはなくなるため、特定エリアであっても音声通話は利用できる。

via: 「Xperia AX SO-01E」が23区内で強制再起動の不具合 - ケータイ Watch

勇気をもってデータ通信を切ろう!こんなことをやっていたらそりゃ誰もWebサイトで買い物しようとか思わんわな。