NPS = No Problem Syndorome
2012-12-04 06:51
今日の内容は昨日の続き。というわけで、読んでない人は昨日の記事から読んでね。
「自分が(使い手として)使いたいものを作る」と「自分が(作り手として)使いたいものをつくる)」の差異について書いた。今朝電車を待っているときにふと気がついた。
前者は「問題」にフォーカスしており、後者は「手段」にフォーカスしている。つまりどうしようもない製品を嬉々として作るエンジニアは、それが何の問題を解決するかという点には興味がなく、「どう解決するか」だけに着目し、満足していると。
でもってこれはスーパーエンジニアへの道に書いてあった「問題ない症候群=No Problem Syndorome」であると。
(問題ない症候群の見分け方)
じゅにがも 「(難しい問題を相談して)で、お知恵を拝借したいんです」
問題ないマン「問題ないですね」
じゅにがも 「では、私の問題がどういうものか、教えてください」←ここまで共通
問題ないマン「こういうメソッドで解決できます。問題ないですよ」
via: あなたは「問題ない」ですべてを片づけていないか:スーパーエンジニアへの道 - じゅにがも読書日誌
つまり「問題」は何か説明してください、という問にたいして「手段」を語ったとすれば、それはNPSの証拠である、と。「手段」に熱中してゴミ製品を作り出すエンジニアというか企画屋というかそういう人種は古今東西普遍的に存在しているということであるな。
スーパーエンジニアへの道によれば、このNPSは治療不可能で、年をとって耄碌すると症状が緩和されるという。だからこういう人にであったらにっこり笑って部屋をでていけ、とかなんとか書いてあったように思う。それが簡単にできない場合にはどうすればいいのか。やっぱり部屋をでるしかないか。