短い断片集
2012-12-18 07:05
というわけで今日は短い断片をいろいろと。
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This view shows how Windows revenues per PC have held steady for the last three years and Office have moved up slightly. In the latest quarter Windows "captured" $52 per PC shipment and Office "captured" $67.
via: Below the Surface | asymco
WindowsとOfficeはMicrosoftに払う税金だ、という表現を使ったことがあるように思う。その数字は初めて観た。PC一台売るごとにWindowsとして$52, Office代として$67 Microsoftに納税しなくてはならんのだそうな。つまり一台あたり合計約$120
PCが比較的高価だったころは、この程度の税金は許容されていただろう。問題はこれが「そもそも$200-$600」のTabletにはどうやっても適用できないところにある。かくしてMicrosoftは自分でH/Wを作って儲けるべくSurfaceに取り組んだ、、というストーリーだ。
しかしここでMicrosoftはジレンマに直面している。OEMメーカーを皆殺しにする覚悟がなければ、Surfaceの値段を下げることができない。結果としてWindows8タブレットは、ローエンドではiPad及びAndroidタブレットに、ハイエンドとしてはMac Book Airに対して価格で対抗できない中途半端な製品になってしまった。一番の売りは「Officeが使えます!」ということなのだが。それだと税金モデルへの回帰だし。
というわけで今後数年Microsotがどっちにいくかについては注目である。
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話はいきなり変わる。昨日こういう文章を見つけた。
The basic idea is that we need to stop looking at work as a thing you do for a company. If you view your career like that, your success will always be linked to the success of the company, as well as your ability to survive within that particular culture. You will be at the mercy of people who are concerned about their own careers, not yours.
via: How to do what you love, the right way
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仕事を「会社のためにすること」と考えるのを止めなくてはならない。もしキャリアをそういう風に考えると、成功は常に会社の成功、そしてその会社の文化の中で生き残る技術の問題になる。あなたの成功は、「あなたの」キャリアじゃなくて、「自分自身」のキャリアにしか関心がない人のお情け次第というとになるわけだ。
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この「会社の文化の中で生き残る技術」という事には思い当たるフシが多い。今まで勤めた会社を思い出すと、そうした術に非常に長けている人がおり、そして実際に要職についている。能力とか人望には一切関連なしにね。
この文章の後半では、そうではなく仕事をプラットフォームとして考え、仕事は自分が乗っているプラットフォームを発展させるためにするのだ、、という考えが述べられているように思う。語尾が曖昧なのは私が「そうではなく」の部分をまだきちんと理解していないからだ。
ちなみにこのBlogは非常にデザインの感じがよろしい。当方のサイトとは大違いだ。
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そして最後は恒例の「日本の電気メーカーがっかりストーリー」です。
この冬商戦ではさまざまなスマートフォンが発売されたが、中でも好調なのが、ドコモから発売された、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia AX SO-01E」だ。販売ランキングでは発売週に1位を獲得するなど売れている。
via: 開発陣に聞く「Xperia AX SO-01E」:"妥協なき商品"を目指してarcのサイズとacroの機能を両立――「Xperia AX SO-01E」 (1/2) - ITmedia Mobile
でもってその後に誇らしげなストーリーが数ページに渡って語られる。
でもって同じく昨日みたニュース。
ドコモによると、Xperia AXと読み取り機器との間に相性問題が発生するとされており、エラーになった際には以下の3つを何度か試すと読み取れるようになるとのことです。
駅の改札機に設置されている読み取り面は斜めになっていますが、2番の方法を実践するには斜め下から突き上げるようなポーズを何度も取る必要がありそうです。また、3番の「上から素早くかざす」場合は懐かしの「へぇ」ボタンを連打してるような感じになってしまいます。周囲の視線がとても気になりますが、耐えるしかなさそうです。
「お取扱いには十分ご注意ください」などとアナウンスするならば交換・回収(リコール)を行うべきだと思うのですが、どうやらユーザー側に奇怪な読み取り方を "お願い" するようです。
via: これはひどい...ドコモ、Xperia AXの「おサイフケータイ」不具合対策を発表 | ガジェット速報
こういうのってインタビューなのかPRなのかはっきりさせたほうがいいように思うのだけど。素直に「PR記事です!」ってやったほうが読んでいる方も安心できると思うのだけどね。