積極性効果
2012-12-20 06:56
先日WI2研究会に出席して「積極性効果」というものを学んだ。
それにしても
via: Twitter / svslab: それにしても #jcss2012 ...#jcss2012 でも#sigwi2 でも積極性効果(高齢者がポジティブな記憶の想起や刺激への反応が容易な傾向があること)の話題が出たり,感覚統合関連っぽい研究が#jcss2012 と#sigtx で同時に出たりと結構同じネタがシンクロしますな.
多分ちゃんと理解していないが、かまわず書いてしまう。人間はどこかの時点で「残り」を数えるようになる。私の場合は「体力、気力の微分係数が負の値になった」ことを実感したところでそれが始まった。
でもって「残り」を数えるようになった人は、ネガティブな情報より、ポジティブな情報に目がむきやすいのだそうな。そう聞いて思い返せば私も
「足をとめて愚痴り続けるのは若者の特権だ」
とか書いたような気がする。
でもって、「振り込め詐欺の被害者が高齢女性に集中しているのは、積極性効果も一因ではないか」という研究もあるのだろうな。
↑の論文はとにかく難しい文章が多いのだが、積極的な高齢女性は詐欺に要注意というのが結論の一つらしい。まあそうだわな。
それはそれとして。
残りが少ない身としては、論文は論文として、残りの使い方を考えなくてはならない。今のままだとどこかで野垂れ死んでしまうわけだが、まあちょっと前まではそんなこと日常茶飯事だったのだろう。
いやいや、そう考えてはいけない。
希望的未来展望が高いと詐欺犯罪被害傾向 が一貫して低いという相関構造は、未来展望が高 いと将来に備えて認知的な意思決定が働くとする 社会情動的選択性理論の妥当性を支持する実証的 な証拠であると考えられる。
という難しい文章が解くところは、まあ未来に対して明るい展望を抱いていいれば、物事きちんと考えるようになって詐欺にも遭いにくいでしょ、ということなのだろう。「ええじゃないか」とかやっている場合ではないのである。
といったところで本日は唐突に終わる。