Wii Uとは何なのか
2012-12-25 07:09
というわけでWiii Uである。これが何なのか(というか少なくとも「何を目指して作られたのか」)は以下の言葉をみれば明白である。
今回、任天堂が目指したのは、
via: ゲーム機の電源を入れてもらうために。 - ほぼ日刊イトイ新聞
リビング全体の娯楽をつくることだったんです。
TVが信じられなほど価格が下がり、「一つの部品」として扱えるようになった。その時リビングはどのような姿であるべきか。楽しいリビングとは何なのかを考えた結果がWii Uだと言っている。
であるから(これはWiiの時から明白だったが)Specでしか物を語ることができないゲーマーとか評論家の言葉は全て「的外れ」ということになる。そもそも目指しているものが違うのだから。
先日参加したWISSで一瞬「機能を削るのが簡単かどうか」という議論があった。私は
「機能を削るの大変ですよ。。」
と発言したのだが、それには否定的な意見が多かった。
だからこそ、やっぱり、
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よそにない新しいことが重要なんですよね。
それがないと、古いものを外せないので。
ハードの技術を直線的に積み上げているだけだと、
こわくて、ぜんぶ、盛っていくしかないんですよ。
WISS参加者がなんと言おうと、私は宮本氏の意見に賛成である。競合製品を意識している限り、「こわくて外せない」という状態から脱却することはできない。
この対談で思いしろいと思うのが、「競合製品」の名前が全くでてこないことだ。Xboxの次期型はどうなる、PS4はどんな製品になるだろう、といった議論が影も見せない。
もちろん内部ではゲーム機としてどのような機能を実現すべきか、という議論は行われているのだろうが、少なくとも岩田氏と宮本氏がこの場所で議論すべきことではない、ということなのだろう。つまり最大の関心事ではないわけだ。
いや、正確にいうと一回だけ「競合機」の名前がでてくる。
じゃ、これはもう、ぼくしか訊けないような
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ふざけた質問になってしまいますけど‥‥
Wii Uは、iPadと比べて、どうなんですか?
TVに接続されたWiiU本体+Wii Uゲームパッド、とApple TVとiPadの比較、というのは興味深い点。岩田社長の返答は
だから、どっちがいいかというよりも、
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もともと得意なことが違うんです。
である。まさかAppleがiTVでWii Uと同じようなことをしてくるとは、、、どうだろう。
まあいつでるかわからないApple TV(かiTV)がどんなものになるか、というかAppleが
「リビングに置かれている巨大ディスプレイ」
を部品として何を提案しているかを楽しみにしているか。
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ちなみにこのブログで何度か書いている「10フィートインタフェースという虚像」についてだが
うまくいってない大きな理由のひとつは、
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手元に画面がないからだと私は思うんですね。
というのは、文字を読むことと、ものを選ぶことは、
「手元でやる」のが圧倒的にいいんです。
それはみなさん、スマートフォンやタブレットで
当たり前にやってらっしゃる。
でも、人といっしょになにかを見るときは、
少し離れた場所にある大きな画面のほうが
明らかにいいんですよ。
私は岩田氏の意見に賛成だ。そう考えると今のApple TVは実に中途半端な製品だと思う。
「iTVのコントローラーをiPhone/iPadにすることで売上増を狙おう!」
といった日本の家電メーカー的な考えではなく、iTVが
「そうあるべきだから」
という考えで、iPad/iPhoneをコントローラーにするべきと思うのだがどうだろうね。iTVが依然として今の
「釣竿の先で遠い画面をつっつく」
てきな操作を提案してきたら、Apple原理主義者の私でも
「ああ、昔のAppleに戻ってしまった」
と涙を流すことであろう。ああ、iTVという提案が楽しみだ。