CES2013だよ
2013-01-08 07:21
ラスベガスでCESというショーが行われている。過去には毎年Bill Gatesが退屈な基調講演をやるので有名だったが。
でもって東芝が「誰が見るんだ」4KTVの発表をしたのだそうな。
via: 【CES2013速報】"手が届く大画面4K"を投入する東芝。インチ単価を一気に半額に(本田 雅一) - 個人 - Yahoo!ニュース
4K2Kパネルを生かすため、フラットに周波数特性が伸びる新映像処理エンジンを開発
もうこの「スライド」をみただけでげんなりする。(こちらにはもっとすごいのがたくさん掲載されている)これは「スライドの形をした説明資料」であり、プレゼンテーションに使うべきものではない。しかし東芝はまだ数年はここから脱却できないんだろうな。
こういう「誰も読み取れない文字満載のスライド」を見る度に、その企業の「内向き」の度合いが測れると思うのだ。説明会において相手にわかってもらおうとしない企業が本当にコンシューマーが求める製品を作ることができるだろうか?
気になる価格については、84V型は難しいものの、58V型、65V型については「1インチあたり1万円を切る水準」(東芝)を目指すという。競合他社が100万円を超える価格帯で4Kテレビをラインアップしているなか、価格面での訴求力は高いといえるだろう。
via: 2013 International CES:インチ1万円を切る、東芝が語った4Kテレビとクラウド戦略 - ITmedia LifeStyle
58型のTVを50万出して買えってことですか。すごいなー。世の中には金持ちがたくさんいるなー(棒読み)
--------------
というわけで、日本のメディアがCESに人を投入する流れはまだ続くだろうが、明らかにこうした「大規模ショー」というのは下り坂にある。日本でもCEATECとか参加する度に場所が縮んで歩きやすくなっていく。
2007年のCESはApple一社のMac World Expoに完膚なきまでにふっとばされた。そして世界を吹っ飛ばす力のある企業はもはやCESには存在していない。Microsoft,Apple,Google,Facebook,Twitterのどこもいないのだ。
"The consumer electronics show as a concept is changing and maybe fading out in some way," Topolsky told me.
via: Why We're Not At The Biggest Tech Show In The World
誰も4k TVなんかに未来があると思ってはいない。おそらく日本の家電メーカーで直接担当している人たちもそう思ってはいないのではなかろうか。しかし仕事は仕事だ。やらなくてはならない。
それに世界をふっとばさなくても、「関係者」が同じ時間、同じ場所に存在するイベントというのはやはり交渉には最適の場所だ。だからなんらかのかたちで続いては行くのだろうが。