Gozen に関する根拠薄弱な批判について
2013-01-16 07:23
すいません。題名はつりです。
先日プログラミングシンポジウムというものに参加した。ポスター発表ができるようだったので、申し込んだ。理由はわからないが、最近妙に発表熱にとりつかれているのだ。
でもって初日に「一分間説明」がある。これも実に緩い定義で、最初の案内では1−2分で説明となっていたから短い方の一分で準備をした。しかし会場で説明を聞くと「2分で」とのこと。なんと2倍も喋れるではないか。構成を変更すると、実際に説明が始まるときは「一分で」といわれる。もう好きにしゃべろう。
でもってその時のチャットを後で見ると、いくつかのコメントが上がっていた。まさかあそこで参加していた人がここを読んでいるとは思わないが、私なりの回答を書いておく。
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「印刷はできるんですか?フラッシュでやっている人は印刷が大変だといっていました」
→大変いい質問です。印刷などははなから考えていません。
ここで重要な事を書きます。いいですか?
「印刷して配布 or Slide Shareにアップロードしてことがすむようなら、人前でしゃべる資格はない」
プレゼン時に画面に映し出される物だけ読んで、ことが足りるなら、なぜ聴衆の貴重な時間を浪費しようとするのですか?これが基本的な考え方です。
詳細な説明をサイトに提示する、あるいは印刷して配布するのはいいでしょう。しかし「説明資料」と「プレゼンテーションのビジュアルエイド」は全く別物です。
「Steve Jobsのプレゼンを印刷しといて」
とかはどっかの大企業の阿呆な管理職がいいそうな言葉ですが、この言葉を聞いて馬鹿げていると思う人なら私の主張が理解していただけるかと思います(同意するかどうかは別として)いや、おれはSteve Jobsのプレゼンの印刷物を見たい、という人はどうぞご自由に。
もう一つ参考情報を掲載しておきます。任天堂の決算説明会 社長説明資料です。これを見てもらえばわかりますが、任天堂の決算説明資料は、「社長の説明+ビジュアルエイド」という形式になっています。つまりスライドだけ見てもなんのことかわかりません。私はこれがあるべき姿だと思っています。
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「高橋メソッド」はできるんですか?
「もんたメソッド」はできるんですか?
→自分たちが何を質問しているかについて少し考えてください。
「高橋メソッド」「もんたメソッド」が何を意味しているか。両者に共通するのは、ユーザに情報を提供するタイミングを、プレゼンターが細かい精度で制御できなくてはならない、という隠れた主張です。
そもそもGozenはそのために作りました。ですから、両方共実現可能なことはもちろんですが、「なぜそれらを使いたいのか」について考えてもらったほうがよりよい活用ができるとおもいます。
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どっかの学生さんがJS+CSSでアニメーションを実現するものを作ってました!
→それはよかったですね。おめでとうございます。ちなみに世の中にHTMLとかYAMLとかで「スライド」を記述するシステムは山ほどあります。(論文を参照ください)しかしそれらとは根本にある考え方が違います。
同じチャットで誰かが発言されてた
「スライド使ってる時点でダメじゃん」
に賛同いたします。
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でもってここからは、ポスター発表中にあった議論、、、は別のエントリーにしよう。非常に興味深い(と私は思っているので)
会社でプレゼンをするため、しかたがなくPowerPointを使っているが、これは本当にStaticな「スライド」を作るための道具だな。ああ、イライラする。