勝者のジレンマ
2013-02-08 06:58
何のことかと言えば、Microsoft Surfaceである。VergeというサイトでSurface Proのレビューをやっていた。
Surface Proのレビューを読むのは面白い。概ね意見は一致していて
「ハードとしてはよくできている。しかし
Which leads me back to the same question Josh asked about the Surface RT: who is this for?
via: Microsoft Surface Pro review | The Verge
そもそも誰がこれを欲しがるのか?という疑問だ。
なぜそうなってしまうのだろう?多分こんな図式ではなかろうか。
・iPad成功してるよね。Microsoftもタブレットだそう!
・とはいえ、iPadとくらべて何がメリットかな?それはもちろんWindowsに存在する膨大な既存アプリだ!
・タブレットとしての用途には、タッチ操作。既存アプリは今までのWIndowsと同じような環境でサポート。これで勝利間違いなし!
これはとっても説得力がある図式である。ところが実際におこったことは
・タッチのアプリ全然ないよね。やっぱりWindowsだから今までのアプリ使おう。
・あれ?これ今までのアプリ動かないの?(ここでSurfaceRTが脱落)
・こっちなら動くのか。(Proのこと)でも今までのアプリを使うならUltrabookでよくね?だって、Surfaceって机の上でしか使えないし、机の上で使うとUltrabookよりスペースとるし。。今までのアプリ使うなら結局マウスが欲しいし。
タッチのアプリがほとんど無いことを除いてもSurface RTの評判は悪い。そのうちの一つは「そもそもCPUが非力」というものだ。しかしそれは「ノートPCとくらべて」という言外の前提を持っている。
つまりSurface RTはタブレットではなく、ノートPCの代替として見られている。Surface Proも同等だ。iPadに対する最大のメリットとして「既存アプリの利用」を掲げた時点で、Surfaceはノートとみられてしまっているのだ。誰もiPad上のKeynoteがMac上で使う時と比べて力不足だなんて言わないでしょ?それはそもそも別物と思われているからだと思う。
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というわけで、Microsoft社内ではSurface2(もしくは3)に向けて路線の見直しが行わているのだと思う。(というかそうでないとまずい)おそらくそれは「そもそもこの製品はなんなのか」にまで遡るものだろう。
今のままではSurface RTは消えるだろう。しかしそうなるとますますUltrabookでよくね?という話になる。つまるところはWindows7に戻り、MicrosoftブランドのUltrabookをMicrosoft税を含まないダンピング価格で売り出すのであった、、というのが一番確実なシナリオと思える。
とはいかないのであれば、、Windows Phone OSをタブレットに搭載しますか?今更その路線はない、というのであれば、、どうしましょうね。というわけでMicrosoftの次の一手に期待である。(野次馬)