10feet UIの運命

2013-04-19 06:52

10 feet UIなどというものは存在しない、と主張しているのは私です(誰も聞いていません)

先日NTTぷららがこんなものを発表した。

ユーザーインタフェースは、コンテンツの情報までカバーした「フリックパネル」と呼ばれる大きなアイコンをベースとしたもので、ユーザーが自由にレイアウトできるカスタマイズ性に加え、リモコンの方向キーによる簡単操作やグラフィックエンジンを活用したなめらかな動きも特長だ。

via: Android 4.0搭載:「クラウドゲーム」って何だ? 写真で解説する、ひかりTV「スマートテレビ対応新チューナー」 (1/3) - ITmedia LifeStyle

みているとどうしようもない「古さ」を感じさせる。そもそも10feetはなれたところで「フリック」ってなんなんだ?とか誰が遊ぶんだといったゲームシリーズとか。

これだけスマートフォン、タブレットが普及しているのに、525円はらってTV上でゲームやりたい人間がいるんだろうか?

とはいえ、スマートフォン、タブレットの普及を無視しているわけではない。

スタンプは、スマホやタブレットの画面をタッチするだけで投稿可能。ひかりカエサルなどキャラクターに加え、吹き出しなどさまざまなスタンプを用意する。またタブレットのソフトウェアキーボードを用いてテキストの投稿も可能になっている。

via: Android 4.0搭載:「クラウドゲーム」って何だ? 写真で解説する、ひかりTV「スマートテレビ対応新チューナー」 (3/3) - ITmedia LifeStyle

ニコニコもどきの機能を使うには、スマホが便利らしい。ならばもういっそのこと全部タブレットにすればいいじゃないか。Docomoにはdtabという便利で安いものがあるんだから。というかニコニコと提携すればいいじゃないか、とはならないんだろうな。

これは全くの想像だが、企画+開発をのんびりとやっている間に世の中がどんどん変化し、新旧いりまじったわけのわからないインタフェースになったということではなかろうか。

お客さま自身で自由にレイアウトできる先進的なユーザインターフェースを実現しました。

via: 株式会社NTTぷらら|報道発表資料

レイアウトカスタマイズできるのが「先進的なユーザインタフェース」と断言されると「お、おう」としか反応できないのだが。

Twitterで「クラウドゲーム」という言葉で検索をかけてみる。結果

悲しいほど何の反応もないことに気がつく。Twitterにありがちな脊髄反射的罵倒すらないのだ。数字+女性名のretweet botが枯れ木の賑わいを見せている。

そろそろ皆が気がついてもいいはずだ。10feet UIなどというものは存在しない、と。変なゲーム作る金があるなら,,,,,,,とはならんのだろうな。

いまはアプリをのせたプラットフォームが重要です!とかいえば、それで当座の金が降ってくる。iOS,Androidという強大なエコシステムに対抗できるのか?とかなんとかはそっちのけて。まず存在することが前提で、その上で補強の理屈をあれこれつけていく。結果はご覧のとおりだ。

とはいえこれも立派な仕事である。関係者の皆様の健闘をお祈りしております。