これじゃないPad
2013-04-24 06:55
チャレンジは尊いと言う人は多い。概ねそれには賛成するが、ではチャレンジならなんでも応援すべきかというとそれには反対だ。
こんなデモビデオをみた。enchantMoonというのだそうな。
この「コレジャナイ」感は言葉にしがたいほどだ。懐かしのNewtonがなぜ失敗したのか。そこから学んだPalmがなぜ成功したのか(過去のものとはいえ)これを設計した人間は何も学んでいないように見える。
デモビデオでありながら、その反応は鈍く、すべての操作に「探る」ようなワンテンポの遅れがある。簡単な数字ですら認識誤りをして書き直すその煩雑さ。学部4年制がつくりそうな「無駄なアニメーション」効果の数々。プログラムブロックを動かしている時の反応の遅さは、動画を見ているこちらもイライラするほどのものだ。
プログラミング環境があるとかいいながら、ぱっと見Scratchにしか見えないし。。。というかあれだね。発売を発表した時点でのデモビデオでありながら、何一つ「をを、これはすごい」という要素を見せられないのはなあ。えっ、私がApple原理主義で目が曇っているからですか。そうかもしれません。
実際に触ると感想が変わるかもしれない。しかしデモビデオをみた限りでは
「とにかく"今までと違ったことをしたんだ!"と言いたいが何も過去の事例について学んでいないがために、過去の失敗事例の集大成となっている学部4年生の作品」
のようにしか見えない。いや、そう考えるべきなんだろう。
学部4年生にしてはよくやった!これからもがんばってくれよ!と。
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同じくチャレンジをポジティブに讃えよう。苦しい経営状態の中で、よくスマホとTVの連携にチャレンジした!すごいぞシャープ!
商品コンセプトは、「スマートフォンのコンテンツをテレビ画面と良い音で楽しめる」こと。同社は、テレビ単体でVOD(ビデオ・オン・デマンド)などを楽しめるテレビも販売しているが、スマホライフAQUOSではスマートフォンを"頭脳"にした。
via: BluetoothにMiracast:スマホを頭脳にしたスマートテレビ、シャープ「スマホライフAQUOS」登場 (1/2) - ITmedia LifeStyle
スマホの中のコンテンツをTVで上映できるからすごい、ですか。。Apple TVあれば簡単にできるだけどまあいいや。時を同じくして発表されたこれと比べると「コレジャナイ!」感を感じてしまうのだけど。
Google launched its Google Fiber TV for iPad app today allowing Google Fiber customers to transform their iPads into QWERTY keyboard, TV guide yielding TV remotes.
via: Google Fiber TV remote app for iPad released | 9to5Mac
だんだん気が滅入ってきたので、今日はこのへん。