夢のカーナビ

2013-04-01 07:05

先週、ある場所に行くことにした。

PCでその場所の住所を調べる。Mac上でメモというアプリにその住所をコピー&ペーストする。

すると知らない間にiPhoneのメモにその住所が載っている。おまけになぜか下線が引いてある。ぽちっと押すと地図が立ち上がりその場所が表示される。今の場所からここに行きたいので、ガイドしてね、とボタンを押せば道案内がスタートだ。

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今から10年ほど前だが、こういう構想は確かに存在した。「そのうちこういうことができるといいよね」とかなんとか言った。親会社から「技術がどこにあるんだ」とか言われて構想は日の目を見ることはなかった。

それからカーナビはいろいろなトライをした。今でもPioneerのAir Naviというのはとても勇気がある試みだったと思う。(不幸にして成功しなかったが)簡単に車から取り外し、家とか宿泊場所で行き先を入力し、翌日車に取り付ける構想とか。その実行力には感服した。しかし普及はしなかった。

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その夢のカーナビはこんなにもさりげなく、そして「カーナビ」という衣をまとわずにやってきた。

もちろん「ナビの専門家」がみれば、iPhoneの道案内など一笑に付すに違いない。あんなのはナビじゃないよ、と。しかしとにかくそれは動き、しかも「心理的な追加コスト」は0だ。どちらにしてもiPhoneはもっているもんね。おまけにこの It just worksのさりげない連携。

これで、カーナビに追加コストを10万も払う人がいたら「ナビメーカーにお勤めですか?」と思わず聞きたくなる。

そのころ2015年というのは、遠い未来だった。いろいろな「ありきたりな未来」を描き「どこに技術があるんだ」と批判された。そしてその予想はあまり間違っていなかったように思う。達成された方法は想像もしなかったものだが。