ニッチ向け製品を作ること

2013-04-03 06:48

といっても漠然としすぎているが、たとえばこんなものを考えてほしい。

着信時や操作時、端末下部の透明フレームにカラフルなイルミが輝く――。NTTドコモのシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE EX SH-04E」(1月下旬発売予定)は、クリスタルとイルミネーションの輝きをデザインのアクセントにした女性向けスマートフォン。

via: withシリーズ:透明フレームに輝くイルミ、コンパクトな女性向けスマホ――「AQUOS PHONE EX SH-04E」 - ITmedia Mobile

日本人女性の「かわいー」という言葉はどこから生まれてくるものだろうか。小学校一年の娘も連発しているところからして、どこか遺伝子の奥深くに刻み込まれているのだろうな。

であるからして「かわいー」を誘発するような製品を作りたくなる、という気持ちはわかる。しかしそれは正解なのだろうか?

何度も書いたことだが、無駄な装飾を極限まで排除したiPhoneが我が国において、どのようなデコレーションをされているかを見るのは実に興味深い。ストラップをつける穴すらないのだが、それでもイアフォンの代わりにアクセサリーを差し込む。全体に装飾満点のカバーを付けるなどその創造性には感服する。

そして今日こんな動画を見つけた。

Custom Character Roombas (for SUPER iam8bit) from iam8bit Productions on Vimeo.

お掃除ロボットルンバである。それにぬいぐるみをかぶせればこんな楽しいキャラクターになるのだ。


これらはいずれも本体は無機質だが、それにユーザが勝手にあれこれをくっつけたものである。ニッチ向けの製品というのはこういう方向が正解なんではなかろうか、と思う今日このごろ。ベースになる製品がしっかりしていれば、「かわいー」は後付でなんとでもなるのだ、と断言する。(キッパリ)逆にベースがおろそかで、かわいいだけをつけた製品は、その魂胆が見透かされるんではなかろうか。