TVになろうとしたけれど
2013-04-16 06:38
なんどか書いたことだが、任天堂はWiiで「家庭に置けるTV」になろうとしたと思っている。そのものずばり「みんなの間」もそうだし、各種「チャンネル」もそれを指向していたと思う。
WiiConnect24を利用した情報配信チャンネル、ゲームソフトと連動したクリエイティブなチャンネル、SDメモリーカードを活用するチャンネルなど、まるでテレビのリモコンでテレビ局のチャンネルを選ぶように、WiiリモコンでWiiのさまざまなチャンネルを選ぶことができます。
via: Wii | Wiiチャンネル
そして、チャンネルは今後もさまざまな形で増えていきます。
しかし成功しなかった。
このたび、「Wii」でご利用いただいている一部のネットワークサービスを、2013年6月28日をもって終了することにいたしましたので、お知らせいたします。
via: 任天堂ホームページ:お客様へのお知らせ
毎日電源をいれてもらえる端末、というのがWiiの目指したところだった。しかし誰もニュースをみるためにWiiの電源をいれてはくれなかった。
失敗の理由を解析することは私の力量を超えるからやらない。しかし最後まで理解できなかったのはコンテンツにたどりつくまでの距離だ。Wiiでニュースをみようとすれば、2回クリックが必要だった。電源をいれたらすぐニュースがながれ、気に入らなければ横にスワイプというようにどうしてやらなかったのか。
というかWii Uになれば、手元のPadで番組を選び、大画面のTVにコンテンツを映すという方法で便利に使えたと思うのにな。Wii Uにはテレビの番組表が映し出されるのだが、わざわざ「Wii Uでテレビはみられません」と書いてある。
GamePadのTVリモコン機能か、『Nintendo TVii』の機能を拡張する「追加コンテンツ(有料)」(※)をご利用いただくと、GamePadでチャンネルを切り替えることができます。
via: Wii U|Nintendo TVii|Nintendo
こんな面倒なこと誰もやらないもんねえ。コンテンツまで任天堂でもっていればこんなことしなくてもすんだのに。
何事も始まりがあれば終わりがある。任天堂はここからどこに向かうのだろう。