世界で生き残ってなくちゃ
2013-05-16 07:10
最近こんな記事を目にした。
ドコモのiPhone導入に向けた真の障壁は何なのでしょう。個人的には、親会社NTTの最大の株主がいまだに日本国であり、"国策企業"であるか故の苦悩がそこにあるのではないかと思えています。すなわち"国策企業"NTTドコモは、iPhoneを導入した場合に国内産業に対していかなるマイナス要因を及ぼすのか、それを常に考えなくてはならない立場にあるのではないかと。
via: "一人負け"ドコモが、それでもiPhoneを導入できない理由(大関暁夫) - BLOGOS(ブロゴス)
これが本当かどうかは私にはわからない。しかしこの意見の尻馬にのるような意見があるのも確かである。
一部では国内メーカーの復活の兆しも見えつつある。
via: "一人負け"ドコモは「国策企業の原点に戻るべき」論が勃発!!?(EXドロイド) - エキサイトニュース
現状では韓国のサムスンや中国のファーウェイなどの"海外端末推し"の印象が強いドコモだが、ここは一つ国策企業の原点に立ち帰り、国内メーカーと共に歩んでいく姿勢を明確に打ち出して、支持率回復を目指す手もあるのかもしれない。
しかしこうした議論はまやかしにすぎない。というか「ここは旧ソ連でしょうか」とも思える。もちろんこういった議論がまかり通る分野もあるのだろうが、現実を見ようじゃないか。
そもそもAppleとサムソン以外スマートフォンで(ほとんど)利益を出してはいないのだ。ではシャープだのパナソニックは何をしているのだろう?それは彼らにしか分からない。
DocomoがiPhoneを扱うかどうかわからないが、もしDocomoが国内メーカーに配慮していたとすれば、これは「決別の辞」ではないかと思うのだ。
2機種については2年契約を前提に「特別価格」とし、さらにiモード端末からの乗り換えユーザー向け「はじめてスマホ割」で1万円引き、ドコモを10年以上契約したユーザー向け「ありがとう10年スマホ割」で1万円引きの合計で最大2万円値引き。Xperia Aは実質負担が最安で「5000円程度」になるという。
via: GALAXY S4とXperia Aは「ドコモのツートップ」 夏モデル、価格も武器にiPhone対抗 - ITmedia ニュース
いままでずっとガラケーつかってたけど、そろそろスマホというDocomoの人は間違いなくこの2機種を選ぶ。逆に言えば「あとのメーカーはどうなろうが知ったことじゃない」ということだ。一件厳しいようだが、現実は既にだいぶまえからそうなっていたわけで。今から考えれば早々と携帯事業に見切りをつけたDENSO,三菱電機は正しかったということだな。
未だに幻想にしがみついているシャープ、NEC,パナソニックがそろって大赤字を計上しているのは偶然の一致だろうか?
私はヒラのサラリーマンなので、こういう時どうしても最前線のエンジニアたちの事を考える。やれiモードだ、iアプリだ。ezアプリだ、ガラケーサイトだ(もうそんな言葉誰もしらないでしょ)と苦闘して突然「Androidをやれ」と言われ、なんとか形になったところで「ご苦労様でした!」と言われる。
まあサラリーマンだからねえ。