なぜ「終わってから」正解に気がつくのか
2013-05-17 06:51
思えば期末試験でもそういう体験をしたことがあると思う。うーんうーん。どうしてもわからない。はい時間です。提出して、とその声を聞いた瞬間答えが頭に浮かぶ。
会社にはいる。コードを書く。動かない。うーんうーん。もうつかれた。帰ろう。とぼとぼと歩いて車に乗り込みキーを回す。あ、そうだ。
アメリカ流に言えば「シャワーを浴びているときにいい考えを思いつく」というやつだ。以前「なぜか」という記事を読んだが全く納得できないものだった。曰くシャワーを浴びるとリラックスるできるからとかそんなのはどうでもいいんだよ。
でもって心理学の世界ではきっと定説とかそういうものなんだろうなあと思っていたが今まで既存研究にお目にかかったことがない。昨日こんな記事を見つけた。
カーネマンはヒトの心は2つのシステムでできていることを示しました。
「システム2」は高度なシステムであり、分析的、数学的で合理的に考えています。しかしこの思考には時間と努力が求められます。
「システム1」は、非常に迅速で、感覚的、直感的で、しばしば間違った判断をしますが、しかしすぐに答えを出します。このシステムのスイッチを切ることはできず、つねに働き続けています。
カーネマンはこの2つに驚くべき関係があることを発見しました。システム1はシステム2が働くための仮説群を提供していたのです。
via: JavaScriptのプログラミングスタイルはどうあるべきか? 重鎮Douglas Crockford氏が脳の働きとの関係を語る(前編)。QCon Tokyo 2013 - Publickey
もう一つ参考になるのはこの意見。
というわけで私は勝手な仮説を作る。
システム1がカオスな状態。システム2がロジカルな状態。何かの問題にハマり込んで、どうしてもとけなくなっている状態というのは、ロジカルな方に寄りすぎて動きが取れなくなっている。その時点でもシステム1は仮説を提供し続けているのだが、システム2が動きすぎていていそれを聞いちゃいない。それを
「ふっ」
とカオス=システム1との中間点に持ってくる。すると、システム1が提供する仮説がシステム2のロジックをうまく噛合い、「正解」を導き出す。
こんな説はどうですかねえ。心理学の人。