やったもん勝ち

2013-05-27 07:02

というわけで、iCloudがわからない、と書いたのが数日前。などと凡人がぶつくさ言っている間に、もう商売を始める人がいるのであった(やっぱり)

「間違っていることが多すぎるが、解決方法はある意味でわかり切っていた。全部をクラウドに入れて、全部のデバイスからアクセスできるようにすればいい」とSenderekは言った。

それは、もちろんApple iCloudaの約束だ。しかし、その通り働いているようには見えない。

via: Yコンビネーター出身のLoomは、より良いiCloudを目指す | TechCrunch Japan

というわけで、この企業が大成功するか、わるいはどこかが買収してちゃんと継続してくれることを祈ろう。私のMac Book Airの容量はもうかつかつなのだ。

この場合やることはわかっている。これをAppleが提供するなら話は簡単だが彼らはなぜかそうしようとしない。だからLoomは収益化の方法を自分で考える必要がある。ここは頭が必要なところだ。

そして話はまた「良いスタートアップとは」に戻る。

Yコンビネーター出身写真共有サービスPopsetは、スタートしてわずか2月後に、自分たちが間違った問題を解こうとしていることに気付いた。ユーザーはグループ内で写真を共有したいのではない。必要なのは様々なプラットフォームやサービスを横断してフォトライブラリーを整理・管理するためのツールだ。

via: Yコンビネーター出身のLoomは、より良いiCloudを目指す | TechCrunch Japan

彼らもまた方向をすばやく転換した人間の一人であった。であれば彼らはどういう点を考慮されてY Combinatorで選択されたのだろうか。オリジナルのアイディア故でなかったことは確かだ。

つまるところ重要なのは、現実からのフィードバックをちゃんと受け取り、自分たちの仮説が間違っていたことを知れば素早くかつ徹底的に方向転換する決断力ではなかろうか。こう書いていて「そういうのってあまり観たことないなあ」と思うのも確かである。

さて、時を同じくして日本でもベンチャーのイベントが開催されているようだ。

岡島氏:取締役はどうやって決めているのか。

日高氏:藤田の一任で(笑)。人事も福利厚生も「自分で決めよう」と藤田が言っている。

via: 「経営チーム、どうやって作った?」--グリー、サイバー、ミクシィの本音 - CNET Japan

なんというか。。おそらくは同じ「ベンチャー」というくくりで語るのが間違っているのだと思う。性質の違うカテゴリーがいくつか存在しているんではないかな、とぼんやり考えたところで今日はおしまい。