アルカイックスマイル

2013-05-31 06:53

最近あまり聞かない表現だが、日本人が英語圏もしくは外国でみせる「不可解な微笑」はアルカイックスマイルと呼ばれることが多い。

今朝オリンピック候補地のプレゼンテーションを観た。多分候補地の選定はこのプレゼンとは何の関係もなく決まるだろうから、まあ結果については問わないとして、猪瀬知事のプレゼンを指導した人間は絞首刑にすべきだと思った。

まずインスタンブールがプレゼンを行う。エキゾチックな美しさをもつバレー選手が2つの大陸にまたがるイスタンブール、西洋と東洋、過去と近代を併せ持つ魅力を真摯に語る(ちなみに音声は消してました)

次に日本のフェンシングの選手が何か言う。まあそれはいい。次が猪瀬知事だ。顔いっぱいにアルカイックスマイルを浮かべ、両手を下から上に何度もふる。なんだこれは。

いかにも「付け焼刃で、スピーチのレクチャーを受けました」というのがまるわかりだ。こんな安っぽい演技をさせるのなら、逆にいつもの「しかめっ面で熱く語る」のほうがよかったのではないか。人間無理はできんよ。そして文化は違ってもその言葉が本当に心からのものか、そうでないかは人間微妙に察知するものだ。

このプレゼンだけみたら、誰だって東京じゃなく、インスタンブールにすると思う。