公開すること

2013-06-03 07:08

だいぶ前のことだが、こんな文章を読んだ。

 1桁(1~9:一Hit台)

 ・本を読みながらでないとFTPでアップもできない

 ・タグ辞典を見ながらいろいろ試してみる

 ・カウンタのほどんどが自分自身のアクセス数

 ・自分以外の人がアクセスしたと分かると大喜びできる

via: ろじっくぱらだいす | カウンター論

ブログなるものが流行る前。「ホームページ」をFTPでアップロードしていた時代の話だ。トップページには"Sorry Japanese Only"(残念な日本人専用です)と書くのがお約束で、カウンターがついていた。

この「自分が見ていないのにカウンターが増えている!」という感動は未だに覚えている。この広い世界のどこかに自分以外にこのサイトを見ている人がいるのだ。


先日あるソフトウェアをiOSのAppStoreで公開した。(ちなみにもう一つ公開しているGorotteの方は今は動かないです。いつかアップデートしたいなあ。)不思議なことに設定したはずのキーワードでひかっからない。だから誰がどうやってアクセスしているのかわからないのだが、数日おきに一つくらいずつダウンロードがある。Google Analyticsをいれてあるので、誰かが使っていることがわかると

「をを、私以外に使っている人がいる」

と大喜びできる。

この「アクセスカウント」というやつは、(商売が絡まないと)人間の欲望に限りがないことを教えてくれる教材でもある。例えば一日に使ってくれる人が10人になれば50人を願い、50人になれば100人を願う、といった具合にどこまで満足することはない。人間の本質は餓鬼なのだな。

iPad版には広告が入っている。私が考える限り「もっとも邪魔にならない広告」だ。その入れ方は気に入っているのだが、問題は広告が一種類しか配信されないこと。Pad用の四角いサイズなのだが、このサイズで広告を配信する会社がないんだろうな。AdMobはいつまでたってもGoogleMapの宣伝ばかりだし、iAdにいたっては日本で配信されていないようだ。とはいえ、iAdでも0.02$売上があるので、どこかでは配信されているのだろう。

こういう商売がからまない「公開」は気楽なものだ。このブログを読んでくれる人も数もおもしろいことに30-50の間でほぼ一定している。よりアクセス数が多いところからリンクを貼られると一瞬急上昇するのだが、その後元に戻る。考えてみればこうやって書いたことを10人以上の人が読んでくれる、というのはおどろくべきことだ。

というわけで、今はVer1.2の審査中。1.3で何をしようかあれこれ考えているところだ。運がいいと一日5人くらいいる「アクティブユーザ」のうち二人は私で、iPadとiPhoneで動かしている。そろそろ両者で「お気に入り」の同期がとりたくなってきた。次はそれかなあ。