Build 2013 V.S. WWDC2013
2013-07-17 06:28
本日の例によってApple原理ry)
先日Build 2013というカンファレンスが行われたのだそうな。ホストはMicrosoft.その席上Windows 8.1が発表されたので少し話題になった。
でもってビデオが公開されていたので見てみた。
バルマーはいつものバルマー。相変わらずエネルギーに満ちあふれている。とはいえ、何を言っているかはよくわからん。
でもって次にでてきたのがシノフスキー粒子の後にWindowsを率いることになった女の人。
Ballmer氏は、多くのユーザーから要望のあったデスクトップモードの機能強化を「洗練されたブレンド」と表現したが、Steve Sinofsky氏が去った後にWindows部門を率いているJulie Larson-Green氏が提供したカフェインは、観衆にほとんど刺激を与えなかった。
via: Build 2013基調講演の迷走--S・バルマー氏の強気とWindowsの今後 - CNET Japan
彼女はものすごい勢いでいろいろなことを喋った。おそらく彼女は自分で「私はプレゼンが上手じゃない」と認識しているのだと思う。確かに彼女はSmartだと思う。しかし何かに怯えているかのように見えた。
Larson-Green氏の後に、MicrosoftのWindows Web Services担当バイスプレジデントであるAntoine Leblond氏が登場し、開発者がWindows 8向けの高品質アプリを作成する上で新しい「Visual Studio 2013」がどのように役立つかを示すデモを行った。Build 2013に集まった開発者たちでさえ、壇上でコードを見せられることに大いに熱狂することはできなかった。
via: Build 2013基調講演の迷走--S・バルマー氏の強気とWindowsの今後 - (page 2) - CNET Japan
次にでてきた人もとてもSmartだということはわかった。しかし感じられなかったのは製品への愛だ。Smartでいろいろなことをしゃべりまくる。それは
「このすごい製品を知ってほしい」
というよりは、
「俺はこんなに頭が良いんだ」
と主張しているように思えた。
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彼らのプレゼンとWWDC2013 hosted by Appleで壇上に上がった人たちのプレゼンは実に興味深い対照を示している。WWDCのプレゼンでは共通した要素があった。
「こんなすごいものを作ったんだ。みんな気に入ると思うよ」
とプレゼンターが究極のドヤ顔でしゃべっていた。そしてそれが実際にすごいので聴衆から拍手や歓声が沸き起こる。
Build2013のプレゼンはそれに比べると「ここで立派なプレゼンをしないと点数が引かれる」とか「俺様はどんなに頭がいいか示したい」といった別の動機から行われているように思えた。そしておそらくそれはMicrosoftとAppleという2つの企業の文化の差異に根ざしているに違いない、、というのは考え過ぎかな?
そのスティーブとたまたま「マイクロソフトとアップルのどこが違うか」という話題になった時に、彼が言った言葉が今でも心に残っている。
「マイクロソフトのプロダクツにはソウル(魂)が無い」
(中略)
そんな私にスティーブのこの言葉は本当にショックであった。この言葉以上に、マイクロソフトとアップルの違いを表す言葉はない。
マイクロソフトのカルチャーは、ビル・ゲイツそのままで、その一番の目標は「勝つ」ことにある。マイクロソフトにとって、「良いものを作る」のはそれ自体が目的ではなく、「市場で勝つ」ための手段である。
via: Life is beautiful: ソウル(魂)のあるもの作り
今では原発電波おじさんになってしまった中島氏だが、彼が過去について語ることには依然として重みがある。おそらくBuild2013で壇上に登っていた人達が考えていたのは
「自分が倒そうとしている相手(もしくは自分を倒そうとしている相手)」
のことではなかったか。