iOS7のデザインについて

2013-07-12 06:33

先日社内で発表をした。その時質問を受けた。

「iOS7のデザインはシンプルで本質的なものだけを残すというのはわかった。しかし、それと奥行きを持ったように見えるホーム画面のデザインは矛盾しないだろうか?」

私は

「確かに私もそう思います」

と答えた。しかしその後にApple原理主義者らしくこう付け加えた。

最初にAppleがiPhoneを発表した時の事を思い出してほしい。アイコンが丸みをおびた反射をしているように見えたことに、誰もがおどろいた。それからiOS向けのアイコンといえば、あの丸みを帯びた光をつけなくてはならん、と思い込んだ人もいた。

しかし

丸みを帯びた光は所詮Fakeである。それで躍動感が表現できたと思っている人は考えが浅い。それは本物の丸みではなく、ユーザが何かをしても反応することはない。

ではiOS7ではそれをどう解決したか。

まず静的なデザインはフラットにし、装飾を一切剥ぎ取る。そして躍動感、Livelyな印象は動きで見せる。iOS6の時にもiTunesのつまみが一部ユーザがもつ角度に応じて表示が変わることは知られていた。その試みをAppleは全面に出してきた。Keynoteで示されたようにホーム画面はあたかもアイコンが浮いているかのように見える。躍動感というのは本来静的なものではなく動的なものだ。そう考えればiOS7の新しいデザインコンセプトは理にかなっていることになる。

とApple原理主義者はAppleの側にたって勝手に物を言うわけですよ。