leap motionへの熱狂とデバイス原理主義

2013-07-24 06:31

最近Microsoftの蹉跌に関する記事が目に付く。

iPhoneとAndroidの驚異的な成功を見て、 当時のMicrosoftの誰かが「近くすべてのデバイスはタッチ化する。時代に遅れないためにはわれわれも全力でタッチ化を進めることが必要だ」と主張したのだろう。ともあれMicrosoftはその方向に突進した。

via: 「タッチ第一」に賭けたMicrosoftの誤算 | TechCrunch Japan

結果が出た後ならなんとでも言える。ではどうすればよかったのだろうか?私にはこれが未だに分からない。Modern styleのアプリを増やせば、Windows Phoneの世界もHappy.ただのtabletじゃなくて、PCにもなります!この言葉の持つ説得力を否定できた人間がいるだろうか?

ちなみに、ここでMicrosoftがタッチ第一に失敗したことについてはより深い意味合いを感じることも可能である。例えば最近こうした商品が出荷されたらしい。

コンピューターへの入力装置と言えばマウスやキーボードが一般的ですが、新たなスタイルのデバイスとして注目を集めているのが「Leap Motion」です。Leap Motionは、ユーザーの手と指の動きを感知することでコンピューターを直感的に操作することが可能なデバイスです。

via: 手と指の動きを感知して奥行きまで含めた立体的な操作ができる「Leap Motion」は一体何がすごいのかまとめ - GIGAZINE

新しいことを試す研究者がこれに着目するのはわかる。しかし私は主張したい。確かにデバイスは素晴らしい。しかし大切なのはアプリケーションなのだ。そして残念なことにleap motionのサイトに掲載されているデモビデオをみても「素直にタッチすれば?」としか思えない。

画面にタッチしようとしないユーザは、手をひらひらさせることで何をしようとするのか?この問に答えが出ない限り、この製品は「インタション系の研究発表会でみかけるだけ」のデバイスに終わる。

しかしなんだね。こうやってkinectとかleap motionとか発表されると

「徹夜してジェスチャ認識を作りました!」

という「デバイス原理主義」研究が淘汰されるのでいいかもしれん。

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いや、こうした精度を持つ製品を実際に出荷したことにまず驚嘆しよう。対するに我が国のベンチャーはこんな状況だ。

おっと清水をdisるのはそこまでだ。enchantMOONは清水信者のための神具。神棚に祀って1日3回拝むのが正しい使い方。実用にしようなどとは頭オカシイんじゃないの? ありがたく清水にお布施して奉っておけ。ありがたや~ / "e..."

via: Twitter / xev_ra: おっと清水をdisるのはそこまでだ。enchantMOONは ...

何度か引用した文章だが、ただひたすら気持ち悪い、としか言い様がない。

日本スタートアップ環境は極めて特殊である

そもそもスタートアップと言って良いのかさえ分からない。

それはこう言い表せる。


"変質的なまでの人物志向、つーかプロダクトなんてクソ食らえ!!"


日本スタートアップ環境は、企業の評価を人物のみで行う。その人が有名であるか否かでだ。

via: 最近の起業家は気持ち悪い、そしてそもそも起業家ではない。