私達、普通の会社で働きたいんです!
2013-08-05 06:36
標題のネタが分かる人はそう多くはあるまいな。
私のようなApple原理主義者がいれば、バランスをとるためにそのような人たちもたくさん存在する。
「アップルはもはや普通の会社になってしまった」
業界ではこうした声が当たり前のように語られるようになった。
via: アップルのニッポン植民地経営の深層(3) クックCEOが抱える時限爆弾 アップルのテレビ開発の深層|News&Analysis|ダイヤモンド・オンライン
「普通の会社」ねえ。パナソニックが今目指しているのはそれではなかっただろうか。
2年連続で7千億円の巨額赤字決算を見込むパナソニック。4月1日の入社式で、津賀一宏社長は「普通の会社にしていきましょう」と新入社員に呼びかけた
via: パナ入社式「普通の会社にしよう」津賀社長発言に込められた"深いメッセージ" (1/3) - ITmedia ニュース
いや、俺も普通の会社で働きたいと思うよ。ちゃんと給料も(以下略)
元の記事を読むと、この文章を書いた人たちが本を出版したらしいので、宣伝のためにもこういうトーンの記事を書く必要があったのだろうな。とにかく注目集めなくちゃ。
私が考える普通の会社とはこういうことをやる会社だ。
サムスン Galaxy S4 に、特定のベンチマークアプリだけを認識して最高クロックを解禁する「最適化」が施されていることが分かりました。
via: サムスンGalaxy S4、特定ベンチマークだけ最高性能を出す「最適化」が発覚 - Engadget Japanese
「嘘があって大嘘があって、ベンチマークがある」
とは昔読んだ本に書いてあった標語。車の公称燃費と同じくらい馬鹿馬鹿しい値でも、誰か偉い人が気にすれば対処しなくてはならないのがこの世の定め。サラリーマンは辛いね。こんな機能つければそれだけ検証工数も増大するのだけど。
やっぱりLumixカメラのイメージのチカラで、Lumix Phoneのときはバカスカ売れていたのに、
ELUGAにしてから、さっぱりだったという印象ですね。
あのサングラスかけた男のひとのCMあたりで、「あ、方向性見失ってるな。」と感じました。
via: ■NECとパナソニックに。「お疲れさまでした。」 | iPhone愛用中ドコモ店員のブログ
偉い人の一言で、LUMIXにしてみたりELUGAにしてみたり、女性向けにしてみたり、高機能(笑)にしてみたり、ガラケーからの乗り換えをターゲットにしてみたり。こういうのが普通の会社だと思う。
Microsoft has confirmed to The Verge that between August 4th and August 29th customers in Canada, China, Hong Kong, Taiwan, and the US will pay $100 less for Surface Pro.
via: Microsoft cuts Surface Pro price by $100 following Surface RT reductions | The Verge
誰が見ても失敗だったSurface RTだけではなく、Surface Proも$100値段を下げるそうな。ちなみに日本は下げないということはそれなりに売れているのかな?
売れなければ素直に失敗を認め値段を下げる。これは普通の会社がやるべきことだが、実際にはなかなかできないことだ。
Surface RTはわかるが、Surface Proはなぜ成功しなかったのだろう。一つはOEMとの関係を重視し、無茶苦茶な価格設定ができなかったためでもあるだろう。つまりマイクロソフトが普通の会社の常識的な判断をしたのが、一つの理由だと思う。
しかし
WIndows PhoneとSurface Proがなぜここまで普及しないのか。その理由が私の中では依然として謎のままだ。なにが売れ、何が売れないかはとても複雑だ。あるいは簡単に
どんなモノだったら、逆に売れるんでしょうか?
糸井 その答えならばちゃんと普段から用意しております。「わあっ」です。「わあっ」てモノが、売れる。
via: iPad、「アバター」から前川清まで――イトイ式「売れるモノ」の法則:日経ビジネスオンライン
ということなのかもしれん。MicrosoftがSurfaceを発表した時私は確かに驚いた。しかしそれは「MicrosoftがPCを出した!」という驚きであり、Surface自体に「わあっ」と思ったわけではに。この区別は些細なようだが大きい。