我は正義
2013-08-15 06:37
インターネットというのは面白いメディアで、それまでマスメディアでみて「なんだか嫌な人」と思っていた人の発言を直接聞くことで、印象が変わることがある。
元日本マイクロソフト社長の古川氏もそうだし、糸井重里氏もその一人だ。彼が震災直後こういう発言をした。
ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。
via: Twitter / itoi_shigesato: ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラス ...
これは実に含蓄のある言葉で、まだ意味はわかってもらえないだろうが、子供にも是非伝えたいと思っている。
さて
何か危機が起こると、必ず「脅かし」「スキャンダラスな事態だとわめき」「正義を語る」人間が現れる。「正義の味方」を名乗ることで、「処刑人」になりたがっている人たちだ。「ヒトラー最期の12日間」という映画で一番怖かったのは、ドイツ人を殺して回るドイツ人だった。彼らは「貴様はなぜ銃をとっていない」と一般市民を絞首刑にしていたのだ。
同じようなメンタリティを持つ人間はそこかしこにいる。震災の後私はそういう人たちの声をいやというほど目にした。
最近身の回りに起きた事柄に関係して「禁煙を声高に叫ぶ人の中にもそうした人がいるのではないか」と考え始めたところだった。そこにこのニュースだ。
「映画『風立ちぬ』なかでのタバコの描写について苦言があります。現在、我が国を含む177か国以上が批准している『タバコ規制枠組み条約』の13条であらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止しています。この条項を順守すると、この作品は条約違反ということになります」
via: 「風立ちぬの喫煙シーンは条約違反だ!」 日本禁煙学会の苦言に批判殺到 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
もちろんデータに基づき、冷静に禁煙を進めている人もいるのだろう。鳩山が馬鹿な事を言ったからといって、それが日本人の総意と思われてもこまる。
しかし「学会」がこういう文章を出してくるとなると、これはちょっと話が別だ。ひょっとするとこの「禁煙学会」は正義を語る人たちの巣窟になっているのかもしれん。
こういう文章を出すことが、学会の権威を貶めることになる、、とは誰も気が付かないのだろうな。これから情報元が「日本禁煙学会」となっていたら気をつけて読むようにしよう。
彼らにとって「禁煙=正義」であり、正義をかざしている以上何をしても許されるということなのだろう。いや、私が住んでいる近所にもこの「禁煙=正義」を振りかざす人がいるもので、、と結局は生活の愚痴になるのであった。
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と思って、日本禁煙学会のサイトをみてみれば。。ああ、なるほどね。。今どきこういうサイトは珍しい。