「もうひとりの」スティーブの最後
2013-08-26 06:34
このニュースには驚いた。
MicrosoftはながらくCEOを務めてきたスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)が12ヵ月以内に引退することを発表した。
via: Microsoft CEOのスティーブ・バルマー、12ヵ月以内の退任を発表 | TechCrunch Japan
今のMicrosoftは儲けている。しかしこの先は少し暗雲が漂っている(日本の家電メーカーよりははるかに明るいが)だからどこかで退任はしなくてはならなかったと思う。しかしまだ後継者も決まらず、引退の期日も「12ヶ月以内」という非常に曖昧としたものだ。
問題は
次のCEOが決まるまで、Microsoftは何もできないということだ。この激しく変動し、厳しい情勢にあってMicrosoftはCEO決定に12ヶ月もかけるつもりなのだ。先日発表した大規模な組織変更も「様子見」モードにはいってしまう。そりゃ動き出した途端、次のCEOにひっくり返されたくはないよね。
結局Microsoftを去ることになってしまったが、スティーブン・シノフスキーは大いなるやり手であり、バルマーの後継であるという声も大きかった。またジュリー・ラーソン-グリーン(Julie Larson-Green)をおす声もある。
via: Microsoft CEOのスティーブ・バルマー、12ヵ月以内の退任を発表 | TechCrunch Japan
全てのPCはタッチになる、のシノフスキー粒子に、「怯えたプレゼン」のジュリーだ。冗談ではない。しかしそれよりもなお悪いことがあるとすればそれは
「何も判断せず、時間を浪費すること」
だと思う。
どう考えてもこの状況で後任を決めず、引退を表明するのは賢明な動きとは思えない。しかし例によって真相はヤブの中。いつの日か何が起こったか判明するかもしれない。