Too little, too late

2013-08-22 06:34

今朝唐突にこんなニュースを知った。

9月は第1弾として、ハイブリッドキャストのホーム画面を提供。ここからテレビの放送画面に最新のニュースや気象情報、スポーツ情報、為替情報などを組み合わせて表示できる。今秋以降は、放送中の番組に関連する情報提供やオンデマンドで動画を提供するサービスも予定しているとのこと。また、タブレットやスマートフォンなどを連携させたセカンドスクリーン的なサービスの開始も検討している。

via: NHK、ネットと放送を融合した新サービス「ハイブリッドキャスト」 を開始--9月2日11時から - CNET Japan

ユニバーサルサービスなんていう幻想はすてて、もうこれからの新しいサービスは「スマホ、タブレットありき」で考えるのが正しい。(断言)今データ放送なるものがあることを知っている人はどれくらいいるだろうか?さらにそれを使ったことがある人は何人いるだろうか?(ちなみに我が家では子どもたちがポケモンのゲームをやるのに使ってます)

確かに通常のインターネット回線でデータを送ることにより、コンテンツはリッチになるだろう。しかし

NHKが21日に開いた会見では、ハイブリッドキャストの将来像を描いたプロモーションビデオが流された。たとえば、サッカー中継のときに選手の詳しい情報を調べたり、料理番組ではレシピを確認するだけでなく、外部のECサイトと連携して食材の手配をしたり、学習番組を双方向で楽しんだり、などといった姿が紹介された。

via: TV+ネットは最強のメディアになれるのか | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

こんな昔からあるネタを、わざわざ対応TVを買って、使いにくいリモコンを使って誰が行うというのだろう?タブレット、スマホでやったほうが何倍も使いやすい。そもそもECサイトとの連携なんて今でも簡単にできることだ。TV上ではできないけどね。

だからやるなら「TV放送と同時に、スマホ、タブレットでも情報サイトを見られるようにします」が正しい。そんな情報をTV画面上で見たい人間なんていない、という事実にいい加減目を向けてはどうかと思うのだが。

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TVの最大のメリットというのは

「操作しなくても、そこそこおもしろい情報が流れこんでくる」

ところにある。そこで操作させた時点で、TV最大のメリットを捨て、不得意な「ユーザとインタラクションする」という領域に踏み込んでしまう。つまりアウェイでの戦いをやっているわけだ。

腐った階層構造を作り上げ、その中で王様として君臨しているテレビの人たちが、アウェイのネット上で手も足も出ないのには理由がある、、、などとこんなところで力説したところで誰も聞いてないか。