Pacific Rimとガッチャマンの間

2013-09-13 06:46

Pacific Rimという映画を観た。とても気に入った。それと同時に「怪獣映画」を作れなくなった日本の現状に絶望した。

愛情の差は作品のどこに具体的に表出してるんでしょう? RT : 愛情の量ですよ RT : 宇多丸君「ガッチャマン」酷評 パシフィック・リムも脚本良くないのに気にならないのは何が違うんだろう

via: Twitter / TomoMachi: 愛情の差は作品のどこに具体的に表出してるんでしょう? RT ...

予告編をみただけで、見る気が0になるガッチャマンという日本映画がある。この差異はなんなのだろう?

「愛情の差異」だとか感覚的な言葉で逃げるのはよくある態度だが、それでは何も解決しない。町山氏が提起しているように

「それは具体的にどこなのか?」

が知りたいのだ。監督がいかに熱意をもっていようが、それは一旦映画というメディを通じて観客に届けられる。つまり全ては映画の中から感じ取れるはずなのだ。

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でもって話はまたWISS-Tokyoに戻る。問題は査読だ。私が望みたいのは

「ガッチャマンはリジェクトし、Pacific RIM は採択する査読」

だ。問題はこれがどうすればできるのかわからない。血の通わない

「評価実験不適当」

「論旨が明確でない」

という言葉を当てはめれば、Pacific RIMは間違いなくリジェクトされる。でも面白い。
ガッチャマンだって、それなりに論旨も理由も(無茶苦茶ながら)存在しているに違いない(見てないけどね)でも面白くない。

結局これは査読者の問題ということになるのかもしれん。というわけで今日も投げっぱなしで終わるのであった。