バッシーン!

2013-09-05 07:21

面白い文章を読んだ。

つまり、人生とは、「バッシーン!に出会えるかどうかがすべて」なんですよ。

ジョブズも、ザッカーバークも、才能があったから成功したわけじゃない。
人生のどこかで「バッシーン!」にバッシーン!と出会ったんですよね。

via: 成功の秘訣は「バッシーン!」|水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ameba

ちょっと説明しておくと、この人が言っている「バッシーン!」というのは、ニューヨークのストリッパーが目の前で自分のおしりを叩いてくれたことなのだそうな。

彼はその「バッシーン!」の人と話すためだったらTOEIC350から950まであげられると断言している。そしてそうなのだと思う。

ジョブスはStanfordでのスピーチでこう言っている。私は幸運だった。若いうちに自分が好きなものに出会えたから。そしてこうも言っている。

私は自分がしていることがたまらなく好きだ。それが私を動かし続けている唯一のものだと堅く信じている。たまらなく好きなことを見つけなければならない。そしてそれは仕事についても愛する人についても真実だ。仕事は人生の大きな部分を占めることになり、真に満足を得る唯一の方法は偉大な仕事だと信じることだ。そして偉大な仕事をする唯一の方法は自分がしていることをたまらなく好きになることだ。まだ見つけていないなら探し続けなさい。妥協は禁物だ。核心に触れることはすべてそうであるように、それを見つければ分かる。そして素晴らしい関係は常にそうであるように、それは年を経るにつけてどんどん良くなっていく。だから見つかるまで探し続けなさい。妥協は禁物だ。

via: スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業式スピーチ - himazu archive 2.0

Appleとは、彼が「たまらなく好きなもの」だったのだ。まさに「バッシーン!」だったのだ。

WISS-Tokyo でのプレゼンをあれこれ考えている。おそらく私は「バッシーン!」にであっていながら、それを馬鹿のような理屈で見送ってしまった。なぜ自分が今の仕事をしているか。88式地対艦誘導弾の発射機を担当していた男がなぜiPadアプリをごりごり作っているか。

同じくWISS-Tokyoでプレゼンする産総研の後藤さんにとっては「音楽情報処理」がまさに「バッシーン!」だったのだと思う。それは後藤さんのプレゼンを一度でも聞いたことがある人には明白だろう。あの周りの人を動かさずにはいられない「熱」は「バッシーン!」からしか生まれない。

そう考えるとおそらくWISS-TokyoでのWISS Talk Sessionはそれぞれが自分の「バッシーン!」を語る場になるのではなかろうか。

色々本読んだり、研究したりするんじゃなくて
何よりも「バッシーン!」に出会うことを優先しなければならない。
出会いに行かなければならない。
「バッシーン!」は、いつどこであなたの前に姿を現すか分かりません。
僕だって、Tバックの女が突然自分の尻を叩き始めるなんて予想だにしてませんでしたから。
だから、動かなきゃ。
自分のだけの「バッシーン!」に出会うまで、動き続けるんだ。

via: 成功の秘訣は「バッシーン!」|水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ameba

ここで水野氏が語っていることと、ジョブスのスピーチは驚くほど符合している。子供に最近「お父さん、俺将来なにになるのかな」と聞かれる。もう少し彼が大きくなったら「バッシーン!」の話しをしてやろうと思う。