Surfaceを忘れないで
2013-09-25 06:31
iPhone発売の大騒ぎの影で、ひっそりとSurface2が発表された。
あるサイトの説明をみれば
従来機種 Surface RT の後継かつ上位機種にあたり、液晶ディスプレイのフルHD化やUSB 3.0搭載、薄型化にバッテリー駆動時間延長 (動画再生10時間)など、全般に進歩を遂げました。
via: マイクロソフト Surface 2 発表、フルHD画面とTegra 4採用の Surface RT後継 - Engadget Japanese
より薄く、軽く、処理能力をあげ、スタンドも2段階になって使いやすくなった。正常進化と言えるだろう。
問題は
初代Surfaceが失敗した事実に対して何も回答を用意していない点だ。一年後のタイミングで製品化しようと思えば、初代からのフィードバックはほとんど取り入れられなかったと思う。特にそれが
「そもそも売れない」
というものであれば尚更。
というわけで仮にMicrosoftが現実に対応するとしてもそれは一年以上先の話になる。その答えがどんなものになるか私にはわからない。XBOXが意外な成功を収めたのはいわば
「敵が勝手にコケてくれた」
ことによるものだった。それ故XBOXから正常進化を遂げたXBOX360は米国で勝利した。もちろん同じことがPC+Tabletの世界でおきないとは誰にも言えない。
先日面白いデータを観た。
これは非常に興味深いデータだ。最初のグラフは、Microsoftの売上が半分以上エンタープライズ事業から来ていることを示している。その意味でMicrosoftは、消費者テクノロジーにちょっと手を出しているエンタープライズ指向の会社と見ることができる。
via: 3枚のグラフで見るマイクロソフトのビジネス状況 | TechCrunch Japan
私はMicrosoftは消費者向けの会社だと思っていたがそれは間違っていた。彼らの売上の半分以上は企業から来ているのだ。
であれば
Surfaceも企業にまとめて売り込めればよい、と考えているのかもしれないし、そうした考え方もアリだと思う。であれば、企業のIT担当者が予算を通すことが容易になるような製品を作る、というのは一つの解答だ。気まぐれな消費者がどう思おうと関係ない。
・会社の機関システムと親和性がよい
・管理部門による管理もばっちり
・従来のPC資産を引き継ぐことができる
これだけ揃えば、だれでも書類にハンコを押すだろう。かくしてMicrosoftは栄え続けるのであった。。と本気で思っているのかな?