最新OS無料の衝撃
2013-10-23 06:32
今朝寝ぼけ眼でAppleのサイトにアクセスする。iPad Airという名前を事前に報道していたサイトはなかったのではないか。正直これには驚いた。iPad4を会社で使っていたが、その厚さ、重さにはいささか首をかしげていたのだ。これはすごい。
しかしもっと驚いたのは、Mac OS 10.9ことMarvericksが無料だったことだ。
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Android OSとiOSと比べた時、一つの大きな違いは「OSのアップグレードが容易」という点ではなかろうか。無料だし、対応機種であればほとんど何の問題もなくアップデートできる。かくしてたとえばこのブログにアクセスしてくれる人だと既に60%がiOS7になっている。
さて、iOSは毎年アップデートされる。最近はOS Xもそうだ。そしてこれまでもOS Xは十分安かったのだが、今回から無料になった。
ということはOSのアップグレードは、日々の「アプリのバージョンアップ」と同じくらい気軽にできるようになる、というわけだ。
これにより、まずAppleはOSのアップグレードから得てきた収益を失う。得るものはなんだろう?アプリ開発者からみれば、安心して新しいOSの機能を使ったアプリを作ることができる。先日「へやくる!」というアプリをリリースした。iOS7専用である。当初は
「リリース時期がiOS7のリリースと重なるから、まあiOS6で見た目だけiOS7っぽく作るかな」
と思っていたのだが、今から考えればiOS7専用にして正解だった。iOS6と7の共用は容易ではないし、そこまで手をかけずともほとんどの人はiOS7に移行するのだ。であれば新しいOS専用に作るのが賢明、ということになる。
おそらくこれからはOSX向けのアプリやサービスもそうした考えになると思う。これはAndroidやWindowsと比べた時に大きなアドバンテージとなる。つまりAppleが得るものは
「常に最新の機能を盛り込んだOSをほとんどの人が使えるようになる。そのことによるプラットフォームとしての優位性」
ということだ。いや、びっくりしました。