敵を見つけてそいつを倒せ!

2013-12-02 06:56

元Microsoft社員の中島氏によれば、Microsoftのカルチャーとはそうしたものだそうな。

戦いが大好きなアメリカであるからして(Ref:Patton)比較広告が日本に比べれば多い。真に受ける人がどれだけいるかしら無いが、私のようなひねくれ者にとっては笑いのネタに鳴ることが多い。さて、MicrosoftがGoogleのChrome bookを叩いているんだそうな。

まだ知名度がとても低いChromebookを標的にするのは、何だかおかしい。教育市場の一部を除いては、ほとんど売れてない製品だから、ネガキャンのコマーシャルでわざわざ叩くのもへんだ。しかもこれまでのScroogledのビデオの中で、今回のがいちばんおもしろくない。事実誤認が多いことは、重要な問題かもしれないけど。

via: MicrosoftのGoogleたたきCM, 今回は質屋で換金を拒否されるChromebook | TechCrunch Japan

引用されているビデオをみてみたが、確かに全くおもしろくない。類似のロジックを使えば、Surfaceを宣伝することもでき、それに事実を含めることもできるのだが。

同じCMに関する別の記事を読んで知ったのだが、米国Amazonのラップトップベストセラーのトップ3中、2つがChromebookなのだな。こうしたMicrosoftのChromebookたたきが根拠のあるものなのか、過剰反応なのかについては議論があるところだと思うが、実際彼の国ではChromebookがそこそこ売れているのだろう。

例によって例のごとくGoogleとMicrosoftでは儲ける場所が違い、それがMicrosoftをいらだたせているのだと思う。いくら

「WindowsとOfficeがなければPCじゃない!PCじゃなければ仕事はできない!」

と主張したところで誰もSurfaceを買ってくれない。

これがiPadならどうだろう? サードパーティ製の外付けキーボードを使えば、貧弱な(CPUパワーが低い)ノートPC代わりには使えても、デスクトップPC代わりにはならない。プログラムもパソコンと共用することはできない。

 Surface Pro 2であれば、すべてを1台で処理することで、プログラムライセンスも1つでいいし、データを転送する手間もかからないというのも大きなメリットだ。一般的なビジネスシーンにおいては、Surface Pro 2の優位は圧倒的といえる。

via: 新Surface、圧倒的優位なるか?1台で、ほぼすべてのビジネスシーンをカバー (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS

実際に圧倒的に優位なのだが、不幸なことに売上台数にそれがつながらない。同じリング、同じルールで戦えば、Microsoftは無敵に近いのだろうが、ちょっというとグローブをつけリングに上ったはいいが、敵は観客席からパチンコを打ち込んでくる。そんな状態なのだろうか。