指標を間違えるということ
2013-12-11 07:39
Microsoftは戦う企業である。このブログでも何度か取り上げたが、Chromebookに対して戦いを挑んでいるようだ。そしてiPadに対してはどういう手段を使ってか知らないが提灯記事をたくさん書かせているようだ。
外出時はタブレットとして使い、必要があればタイプカバーとの組み合わせでノートPCのように効率的に入力し、会社に戻ってドックにセットすればデスクトップPCとして使える。1台ですべてをカバーすることができる。
via: 新Surface、圧倒的優位なるか?1台で、ほぼすべてのビジネスシーンをカバー (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS
これがiPadならどうだろう? サードパーティ製の外付けキーボードを使えば、貧弱な(CPUパワーが低い)ノートPC代わりには使えても、デスクトップPC代わりにはならない。プログラムもパソコンと共用することはできない。
Surface Pro 2であれば、すべてを1台で処理することで、プログラムライセンスも1つでいいし、データを転送する手間もかからないというのも大きなメリットだ。一般的なビジネスシーンにおいては、Surface Pro 2の優位は圧倒的といえる。
しかしMicrosoftにとっては気の毒な事にSurfaceは売れていない。いや、Microsoftの製品はエンタープライズ分野では圧倒的な強さを見せているが、一般消費者には全く人気がない。この記事を見よう。
Here's the Microsoft Store:
Photo by Matthew Yglesias
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This is not a trick of the camera. There were zero shoppers in the store. At noon. On a Sunday in December at peak retail shopping season.
And here's the Apple Store:
via: Microsoft Store Pentagon City is empty on a pre-Christmas Saturday.It is crowded.
ショッピングシーズンの日曜日の昼に、Microsoftショップには誰もいない。山積みになったXbox oneが可愛そうだ。
引用元の記事にもあるが、問題は店舗にあるのではない。かりに両者で同じ製品が売られているとすれば、ほとんどの人はMicrosoftショップに行くと思う。だって空いているし、これなら店員を捕まえるのも簡単である。
問題は製品にある。そしておそらくMicrosoftにはその理由がわかっていない。Logicalに考えれば、確かにSurfaceの優位性は圧倒的だ。ちょっというと
「俺は高学歴だし一流企業に勤務している。女に持てないはずがない!」
と一生懸命喚いている男のようだ。(まあ実際そこそこモテるんだろうが)
では
お前が「iPadには存在し、Surfaceには存在しない指標を挙げてみろ」といわれるとハタと困る。多分Microsoft内部でも同じことが起こっているのだろう。かくしてMicrosoftはSurfaceに磨きをかけつづける。私の考えでは間違った方向に。