田中の移籍から見る「日米交渉力」の格差
2013-12-17 06:39
試合はみないが、ビジネスとしては面白い日本のプロ野球である。
あれこれ紆余曲折の末、楽天の田中という人が米国に移籍できるようになったのだそうな。
マクロでみれば、今まで青天井で移籍金を得ていた日本の球団が、最高20億円にされてしまったわけだから惨敗である。日本側には何のメリットもなく、MLBだけが得をする結果である。
その「敗戦」の敬意をざっとながめれば、「決められない」「大きな方針がない」日本的意思決定プロセスの敗戦であることがよくわかる。
★11月6日 選手会が新制度について「選手、NPB球団に全くメリットがない」と異議を唱え、日米間の合意が延びていたことが発覚
via: マー君メジャー移籍決定的!楽天・三木谷オーナーが容認 (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)
★同14日 選手会がポスティングシステムの新制度を2年間限定で受諾すると表明
★同15日 MLBが新制度を取り下げて修正案を提出すると発表
まず「なんでも反対」の選手会。あーだこーだと意味もなく結論を引き延ばしている間に、MLBは切れてしまった。
時間だけが経過し結局「上限額20億円」というMLBにしかメリットがない提案を受諾することになる。こんどは楽天が「もっと金をよこせ」とゴネだす。
★同7日 楽天が田中の去就問題について協議。新制度の約20億円の上限額では移籍は認められないとする球団方針を固め、立花社長は田中と残留交渉を行う方針を明らかにした
via: マー君メジャー移籍決定的!楽天・三木谷オーナーが容認 (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)
ここでゴネてみれば、誰かが上乗せしてくれるとでも思ったのか。「メジャーに行くはずだった」田中を一年働かせれば儲かるとおもったのか。「約束を金のために反故にした楽天」というイメージがつくことに誰が気がつかなかったのか。プロ野球をもっているのは「広告宣伝」のためでしょ?
でもって結局田中は100億でなく20億でアメリカにいくことになる。何やってるんだか。
プロ野球の交渉一つをみて日米の交渉力などと言ってはいかんのかもしれん。しかし「持ち帰って検討します」の弊害はそれこそ私が働き始めたころから言われていることだ。当時はまだ「日本のものづくりは世界一!」と思っていたけどね。
そうやってみんなで仲良く責任を曖昧にしていれば、確かに組織内は平和になるのだけど、敵には勝てんよ。