家庭にGoogleが入り込む日

2014-01-17 07:25

Nestというネットにつながるサーモスタットなどを作っているメーカーがGoogleに買収されたのだそうな。

Googleはインターネットに接続される各種スマート・デバイスのメーカー、Nestを32億ドルのキャッシュで買収する。

via: Google、スマート・サーモスタットなどインターネット接続家庭用品のNestを32億ドルのキャッシュで買収 | TechCrunch Japan


おもしろいのはそのニュースに対する(英語圏での)ネットの反応である。

Googleの脅威

ありとあらゆる機器がネットから乗っ取られる、というのはSF映画のお約束だが、冗談でなくその可能性がでてきた。

Nest Labsは「Nest Protectから収集したユーザーデータはGoogleに譲渡されない」と明言していますが、それがいつ変更されてもおかしくないとのこと。Ars Technicaは、Nest Labsが最終的にはユーザーデータをGoogleと共有するとみており、Nest Protectを1段階上のデバイスにするには仕方のないことでもある、としています。

via: Googleが家庭用スマートデバイス市場に参入、予想される今後の展開は? - ライブドアニュース


Googleがこのコミックに書いてあるようなことを考えているのか、あるいは人材獲得が目的なのかはよくわからない。あるいは単なる気まぐれなのかもしれないが、こういう観測もあるようだ。

Ars Technicaは「ペイジ氏はNest Labsを買収した後、Googleにスマートホーム部門なる新しい部署を設立するのではないか」と予想しています。

via: Googleが家庭用スマートデバイス市場に参入、予想される今後の展開は? - ライブドアニュース


スマートホーム、スマート家電。それは「4K」とならび日本の家電メーカー、住宅メーカーがここ数年すがってきた幻想。名だたる一流企業が長年にわたってきて取り組み、一体何が生まれたというのだろう。

Googleが家電に本格的に取り組むとして、例えばPanasonicを買収することはあるだろうか?そんなことはありそうにない。企業規模がどうの、とかではなくそのメリットがないからだ。

確かに現在までのGoogleはハードウェアで碌なものを作っていない。それが彼らの「不治の病」なのかこうした積極的な人材獲得によって克服できるものなのかはわからない。いずれにせよ、このニュースとPanasonicの「スマート家電」のページを見比べ、ため息をつくのは私だけではないと思う。