家電メーカーへの提案:Street Fight

2014-01-24 08:16

ハードウェアの世界では最近クラウドファンディングという言葉を聞くことが多い。Webに代表されるソフトウェアと異なり、ハードウェアのideaを形にして世の中に出すためにはある程度の資金が必要になる。どんなによいアイディアがあっても、その資金が得られなければいつまでも埋もれたまま。

問題は「誰が資金を出す判断を行うのか」。不幸にして金を持っている人が未来を見通す力を持っているとは限らない。そこで一つの選択肢として「この製品欲しいですか?欲しければ前金ください」とインターネット上の多くの人に問いかけることが可能なわけだ。

さて、昨日こういう記事を読んだ。

高度なデザインと低価格のHiddenRadioのような製品を見ると、新しい方向も見えてくる。例えば、SonyやSamsungが自社製品をクラウドファンディングに出すことを、私は心から望んでいる。多くの関心を呼ぶことは間違いなく、大きく成功する可能性がある。

via: 美しいスピーカー、HiddenRadio 2は美しい音を生む(Kickstarter募集中) | TechCrunch Japan


これは提案だが、日本の家電メーカーはこうした「オープンな場での競争」に参加してはどうだろうか。彼らと彼女たちが出してくる狂ったとしか思えない製品群を見ていると社内での意思決定プロセスに問題があると思う。

もし家電メーカーに本当に実力があるならば、誰もが参加できるKickstarterに「社内で検討され、厳選された」提案を出して「素人」を簡単に蹴散らすことができるはずだ。いわば「プロの格闘家」なのだから、素人とStreetで喧嘩して負けるわけがないよね。

社内でわけのわからない会議とか、審査とかやっている時間と金があるなら、プロトとビデオ作って実際にエンドユーザに問いかけてみればいいんじゃないか?いや、社内の秘密を、、なんて言っている間は彼らの復活の目はない。今や誰も日本の家電メーカーに注目なんかしていない。その事実から目をそらさないことが最初の一歩だと思うんけどね。