4k TV = ソ連を介した終戦工作
2014-01-15 07:20
毎年恒例のCESがあったわけだ。それに関してこんな記事があるようだ。
From 3D to 4K to curved screens to Sony’s strange “wedge-shaped” sets (don’t ask), we are witnessing an industry out of ideas, a business desperately casting about in the dark for something—anything—that might persuade us to part with our money.
via: TV makers are out of ideas
Loop経由引用したWSJの記事である。少し前は猫も杓子も「3D」と言っていた。昨今は4Kであり、今年は曲がった液晶TVが「話題」になった。
それらここの「技術」については考慮する必要がない。そこに見るのはこの記事にあるように「TVメーカーは新しいideaを持っていない」という事実。ひたすら製造を効率化し、大画面化を果たしと努力しているうちにTVは誰もが儲からないビジネスになった。
いや、そんなことはない。4Kにさえなれば、、って
同じ値段で4Kテレビと2Kテレビが並んでりゃ客は4Kテレビを選ぶのはあたりまえなわけで、その点では4Kの価値ってのは無いわけじゃないんだが、4Kになったところで部品を買ってきて組み立てれば簡単にテレビを作ることができるのは今回のVizioの発表が証明している。
via: Vizioの50型4Kテレビが10万円以下: 無指向な嗜好
米国では50インチの4kTVが10万円以下で買えるんだってさ。そりゃもちろん「日本メーカー得意の高画質技術」にはおいつかないと思うよ。TVの評論家だけはきっと日本メーカーの高額TVを買ってくれるよ!よかったね。
というわけで、ネタのない気の毒なメーカーはこういうことをやる。
もう1つ注目なしたいのが新しいディスプレイ技術だ。「Magical Mystery Mirror」は、鏡に情報を浮かび上がらせて情報端末の1つとして活用するもので、例えば化粧台や洗面台の鏡などにこの装置を仕掛け、ふだんは普通の鏡だが、人物が立つと情報ディスプレイとしての機能がオンとなり、今日のニュースや天気予報などの情報が表示される。鏡の上にうっすらと情報が浮かび上がる半透明ディスプレイのような仕掛けのため、例えば髪をとかしたり服を着替える合間にリアルタイム情報も確認できるといった趣向だ。
via: 2014 International CES:4Kテレビのカタチはさまざま、生活密着型のディスプレイも多数展示した東芝 - ITmedia LifeStyle
「新しいディスプレイ技術」って、、おまえはインタラクション2006のデモセッションか?というかこんなものを記事にするほどネタが無い、ということなのだろう。
溺れるものは藁でもなんでもつかむ。行き詰まったTV業界が欲しているのは「救いの幻想を見せてくれるバズワード」。それは昭和20年の日本にとっての「ソ連を介した終戦工作」と何ら変わるところはない。
というわけで今年最も注目を集めたTV技術は、LGのWeb OSとMichael bay のプレゼンだった。来年のCESでどんな「革新的なTV技術」が見られるか今から楽しみだ。