健康になりたい
2014-02-03 07:04
最初Appleのまだ見ぬ新製品、iWatchの目玉機能は「健康」になると聞いても「ふーん」という感じだった。論理的ではある。今身に付けるデバイスで意味を持っているのは健康志向のものだからだ。
Appleは来(きた)るべきiOS 8で、モバイルデバイスによる健康チェックに革命をもたらす。そのiOS 8でやってくるマーキーアプリケーションは”Healthbook”と呼ばれ、健康とフィットネスとトレーニングに関するすべての情報をモニタし、iWatchがモニタする生命徴候信号も読み取る。9to5Macの筋によれば、大量のセンサを搭載したiWatchは目下、“順調に開発が進められている”そうだ。
via: iOS 8とiWatchでは健康チェックが最大の機能に, Appleの役員とFDAが会談 | TechCrunch Japan
だからといってそれを書いたいか?正直言えばノーだ。人間は確かに健康になることに多大の金を費やす。しかしそれはなぜかといえば
「不健康なことが大好き」
だからだ。歩きながらスマホをいじるのは大変危険なことだが、なぜ人間はそれをやる。背中を丸めてDSの画面を覗きこむのはどう考えても健康的な行為とはいえないが、人間はそれに多大な金と時間を注ぎ込む。
それはどこか日本の家電メーカーがすがっている「エコ」と同じ響きを感じる。つまり政治的に正しいのだが、誰も心の底ではそんなことを望んでいない、という意味において。ただ私にはそれがどの程度の市場規模になり、事業として成立するのか否かまではわからない。
ところが、任天堂まで同じ事を言い出した。
もちろん、疾病になられたみなさんは医療を受けられますから、私達が事業領域とするのは、未病のみなさんに、いかに健康をモニタリングし、適切なご提案ができるか、というものになります。
via: 2014年1月30日(木) 経営方針説明会/第3四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡
ただ、健康に良いことは、総じて、何らかの努力が必要である場合が多く、継続は簡単ではありません。多くのみなさんが経験されたことがあるのではないかと思いますが、健康に良いことは分かっていても三日坊主で終わってしまう、ということが起こるのが普通です。ここに任天堂の娯楽企業としての楽しく継続していただく能力、娯楽企業としてのおもてなし能力、そして今回の大きな特徴であるノン・ウェアラブルという構造と、日常に溶け込むユーザー体験によって、この継続の難しさを乗り越えていただけるようにします。
こうなってくると、少なくとも「ブログで取り上げてみるか」ぐらいには感じる。大勝利を収めたWiiが発売されたのは、iPhoneの発表の少し前だった。この両社はまた同じ「成功」を繰り返すことができるのだろうか。
というかあれだね。任天堂がこんなに変わったことを言い出したのに、IT関連のニュースで全然見ない、というのはどういうことだろう。私が見ているニュースソースが間違っているという可能性が一番高いが。