プログラマーに必要な英語力
2014-02-18 07:14
その昔、私がOSF Motif(知ってます?)でGUIをごりごり書いていた時、一冊の本を頼りにしていた。何がわからないことがあれば、すぐその本を開いた。
今や世の中はすっかり変わった。今の会社に来てから、iOSのプログラミング及びWindows WPFでのプログラミング、Rubyでのちょこまかしたプログラミングに手を染めることになったのだが、本を一冊も買っていない。ほとんどの情報はインターネットから得ている。
正直言えば本を買ったほうがいいと思える場面もあるのだ。しかしそもそもその本が最新の情報を載せているかどうかわからない。つい先日も
「何?Mac OS, iOSに形態素解析機能が標準でついたって?」
と驚いたばかりである。(Gorotteなるものを作っていた時には、Mecabとプログラムをつなぐだけで一週間は格闘したものだが)かくのとおり使っている技術の進歩は激しい。であれば、情報の鮮度を確認できるインターネットに頼ることになる。
さて、いきなり話は英語に飛ぶ。英語くらいしゃべれなくちゃね、という人は多いし、未だに電車の広告で英会話学校は大人気だ。では実際仕事でどの程度英語を使うか?プログラミングを除けば、年に一回あれば多い方である。つまりほとんど使わないのだ。じゃあ(英会話学校の宣伝文句は別として)なぜ英語を学ばなくてはならないのか?
この問題に今なら回答することができる。私は確信している。プログラムを書く人間にとって
「Stackoverflowの内容を理解できる英語力は必須。質問を書いてある程度の文章での会話ができる能力もあったほうが望ましい」
であると。
それくらいStackoverflowの内容というのは、多岐にわたっている。何か変なことに突き当たった場合、まずstackoverflowで検索をかける。それででてこなければ、多分こちらが何かとんでもない間違いをしているのだ。それくらいほとんどの「問題」は網羅され、回答が記載されている。しかも信頼できる人たちのレビューシステムが完備しており、Yahoo知恵袋のように、聴く方もゴミなら、回答者もゴミ、などという状態がはびこり続けることはない。ゴミのような回答は点数がどんどん下がるのだ。
先日そのStackoverflowがダウンしたらしい。その時のプログラマー達の言葉を聞こう。
Stack Overflowダウンのニュースは、日曜日の西海岸時刻午前11時頃からTwitterやHacker Newsで広がり、1時間ほど続いた。予定していた日曜のコーディングセッション中にサイトをアクセスできなくなったプログラマーたちの、うろたえた(かつユーモアに富んだものも多い)コメントの数々は、同サービスがいかに多くの人々にとって重要であるかをものがたっている。
via: Stack Overflowのダウンで世界中のプログラマーがパニック(復旧済み) | TechCrunch Japan
でてくる言葉は
「Stackoverflowがダウンした。今日は仕事やめ」
「日曜日に出勤したのに、Stackoverflowがダウンしている。パニック!」
「Stackoverflowが復旧した。また働かなくちゃ」
これくらい現在のプログラマーにとって必須の情報が満載である。
であれば、Stackoverflowを「僕英語苦手なんで」とかいう人間はプログラマーとして失格。何かの理由でプログラムを書くとすれば、Stackoverflowが読めるだけの英語力は絶対に必要。会話能力はまあどうでもいいです。