Windowsがモデルにするべき製品
2014-02-12 07:34
最初は災難と思えることでも、いい側面は必ずあると信じよう。Apple原理主義者の私だが最近はWindows8.1上でプログラムを書く時間が長い。XAMLというやっかいな発明に付き合うのはつらいが、自分が使ってこそWindows8がなぜこれほど評判が悪いのか実感することができるし、ブログのネタにもできる。
しかしながら、もうそうした日本法人側の努力でなんとかする段階は過ぎてしまったのかもしれない。ソニーという、Appleと並んでイノベーティブなPCを世に問うてきたブランドを失うことの意味は、改めて筆者が指摘するまでもないだろう。もはやこれは、レベルレッドの非常警報が両社の本社内で鳴り響く段階だと筆者は思う、
via: 【笠原一輝のユビキタス情報局】ソニーがMicrosoftとIntelに突きつけたレッドカード - PC Watch
しかしながら、日本語で読んでいる限り、こういう狂ったような文書にしか出会えないのが残念だ。というわけで最近私のRSSリーダーの一覧画面は英語のものが半分以上になっている。その中で面白いものがあったので紹介したい。
Everyone likes to compare Apple or the Mac to BMW and, you know what? Fair enough, and if that's true then Windows is obviously GM, the overly-big messy GM of a decade ago. But Microsoft can't afford for Windows to be like GM anymore—just like GM couldn't, for whatever that's worth. Maybe Windows needs to be more like GMC, the part of GM that only makes trucks (and truck-based SUVs). After all, while many people choose to use a truck for basic transportation, they're really designed and optimized for work. You know, as should be Windows.
via: What the Heck is Happening to Windows? | Windows 8 content from Paul Thurrott's SuperSite for Windows
てきとうな訳:AppleやmacをBMWに例える人は多い。それは妥当だと思える。もしそうなら、WindowsはGMである。一昔前の巨大化しすぎて複雑になったGMだ。そしてGMのようなWindowsはもう持たない。GMがもたなかったように(訳注:GMは破綻した)
WindowsはGMCのようになるべきだ。GMCはトラックやトラックベースのSUVだけを作っている。多くの人がトラックを物を運ぶのに使っているが、トラックは仕事をするために最適化されている。そしてWIndowsもそうあるべきだ。
Windowsは仕事を片付けるためのOS。そう徹するのが正しいと主張する。このWindowsはGMCたるべき、という主張は実に正しく思える。
少し前に話題になったこの図だが、Microsoftがどこから収入を得ているか示すチャートである。ほぼ半分がWindows Server,あと企業向けWindows + Officeのボリュームライセンスからの収入である。
Surfaceを作ることで、MicrosoftはAppleの成功モデルに習おうとしているようにも見える。しかし問題はここだ。
The reason this happened is that while Sinofsky had the maniacal power and force of will of a Steve Jobs, he lacked Jobs' best gift: An innate understanding of good design.
via: What the Heck is Happening to Windows? | Windows 8 content from Paul Thurrott's SuperSite for Windows
シノフスキーはJobsのような気違いじみたパワーを持っていた。しかし彼にはJobsが持っていた最良の才能:良いデザインを理解すること:が欠けていた
おそらくはソニーにも存在した暴君、久夛良木の失敗も同じ言葉で説明できると思う。暴君が強大な権限をもつことは話の半分以下でしかない。問題はその暴君が正しい判断をすることなのだ。
さて、トロイカ体勢になったAppleは次の画期的な製品で「正しい判断」をしてくれるだろうか?