萌え・KAWAIIと禅

2014-03-26 06:58

この前のロンドンオリンピック開会式、閉会式には圧倒された。英国が持っている「世界に通じるコンテンツ」を(Mr.ビーンも含め)惜しみもなく投入し、しかも「オリンピックに国を賭けるなんてね」と笑い飛ばす余裕までみせたのだ。
問題はその8年後には日本がオリンピックを主催しなければならない、という点にある。それに秋元某が絡んでいるというのは悪夢のような状況だ。例えばこんなものを出すのだろうか。

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近年、設置すれば自動で床をきれいにしてくれるロボット掃除機が多数登場していますが、日本では会話も出来るロボット掃除機が発売してるって知っていました?  シャープから登場している『ロボット家電・COCOROBO(ココロボ)』は“人工知能・ココロエンジン”を搭載し、充電量などの自分の状況やお部屋の状況などを言葉や光といったリアクションで表現し、コミュニケーションが取れるのです!

via: ロボット掃除機×萌えキャラ!? シャープが本気で“妹キャラの掃除機”を開発している模様 – ガジェット通信


溺れるシャープは萌えにすがる。こういう「お前らこういうもの見れば喜ぶんだろう」みたいなもので誰が釣れるのだろう。
しかし「今の日本」にできることはこんなことでしかない。歴史的に見て日本にはこういう「デザイン」しかできなかったのか?そんなはずはない。「禅の心」はちゃんと世界で受け入れられている。

Apple TV Concept


インタフェース、余計な装飾を極限まで削った美しさ。ちなみにこれは次期Apple TVの「コンセプト」である。つまりFake.しかしリモコンをiPod式にしインタフェースを手元に持たせるなど実によくできている。
こうした「余計なものを脱ぎ捨てた美しさ」はかつての日本が得意としたものではないのか。確かに東照宮みたいなものもあるよ。でも世界に受けいられれているのは東照宮ではなく、枯山水のはずだ。

枯山水

この写真に近いのはシャープの掃除ロボットか?それともApple TVのコンセプト画像か?

東京オリンピックの開会式は萌えになるのか、それとも禅になるのか?後者を望むが、現実には萌えにKAWAIIだろうな。大丈夫。変なものに気をそらせなくても十分人生はおくれる。