結果を説明するアナリスト

2014-05-16 07:19

人間は年をとることによって賢明になるかどうかは私にはわからないが、いくつか「無駄なこと」を避けるようになる。

世の中にはアナリストという肩書が有り、何かをしたり顔で解説する。しかしそうした言説はほとんど全て(何事にも例外はあるだろう。私は知らないが)戯言である。

Worth revisiting this vintage 2009 claim chowder: “Why the Japanese Hate the iPhone”.

via: Daring Fireball: The iPhone and Japan


日本の携帯電話(スマートフォンではないよ)におけるiPhoneのシェアが1/3を超えたのだそうな。電車の中でみていてもカバーはいろいろだが、中にあるのは多くの場合iPhoneである。

でもって2009年(たった5年前だ)には「日本市場でiPhoneは成功しない。日本市場にsayonaraしなくちゃいけないかも」と多くの人がまじめに論じていたのだ。

それが正しい解説かただの寝言かは別として、こういう事を書いてお金をもらえる職業というのはとてもうらやましく思える。

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話は少しかわる。

NHKの高校野球中継の解説者を20年以上にわたって務め、赤銅色に焼けた顔からこぼれる真っ白な歯で爽やかな解説をすることでも知られていた。

via: パナソニック元役員、1万人リストラ担当の「戦犯」、高校野球監督就任で批判続出 (Business Journal) - Yahoo!ニュース BUSINESS


この人はパナソニックで専務まで出世し、首になったのだそうな。そして首になったあとはどこかの高校野球の監督になった、と。

こうした例は珍しいことではない、というかそこら辺に存在している。日本社会における「渡世術」にとても長けている人たちだ。企業人としての能力がどうだとか部下を扱うすべに長けているとかは関係がない。

なんの根拠もなく書くが、寝言を並べてお金をもらえる「アナリスト」というのもそうした「渡世術」に長けている人たちではなかろうかな。