いくつかの断片
2014-05-23 07:04
今日はいくつかの断片になる予定。
まずこのニュース。
当初の規約では、投稿データの著作権をすべて同社に無償で譲渡し、ユーザーは著作人格権を行使しないと定めていたが、「ユーザーが作ったオリジナルのデザインを、ユニクロが無断で量産して販売できてしまう」「自分のデザインをユニクロが勝手に改変して販売することを許す内容になっている」などと批判が起きていた。
via: 「UTme!」規約改正 「著作権はユーザーに帰属」と明記、「デザイン返却しない」は削除 - ITmedia ニュース
ユニクロというのは何かと物議をかもしだす企業だから、、とも思うが、何より不思議なのは
「なぜこうした”お前らが書いたものは全部こっちのもの”式の間違いが繰り返されるのか」
という点にある。古くはmixiのそれ(ちなみに私はそれが原因でmixiを退会した。今から考えると正しい判断だったと思う。ちょっとずれた意味でだが)からfacebookもなにかやったことがあるようだし、Gooとかも聞いた気がする。
こういう事を書けば「炎上」するのは明らかなのになぜ繰り返すのだろう。私にはそれがとても不思議に思える。
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ほとんどの会議スペースに壁を設けず、参加者は漏れ聞こえる情報から刺激を得ているという
via: イノベーションに制度はいらない--チームラボ 代表 猪子氏 - (page 3) - ZDNet Japan
チームラボという会社がある。ユニークな存在であることは間違いない。今の会社に来るとき平行して応募していた。
こんな「学歴も若さもない」人間に最終面接までしてもらえることになっていた。しかしいくつか「気になる点」があった。
ひとつは面接してくれた人たちが共通に持っていたある「言葉」なのだがこれについては書かない。もう一つは採用面接もこの記事にあるようにしきりのないテーブルで行われていた、という点だ。
「隣から漏れてくる言葉から刺激を受ける」はいいと思う。しかしこちらは応募していることはできるだけ秘密にしておきたいのだ。今働いている会社にバレたらどうなる。しかしあの「採用面接」ではチームラボの誰もが「ああ、あの人応募しているのね」とわかってしまう。
こうしたユニークな商売で収益を上げていることは素晴らしいと思う。しかしあの採用面接方法だけはなんとかしたほうがいいのではないか。あと面接官が共通して持っていた「言葉」もね。それを何とかしない限り「日本ではユニークと思ってもらえる会社」で終わると思う。
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お客様の払うお金、というのは 楽しみやよろこびに代表される、心の充足を得るため。
via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。
それを頂いてなにがしかの芸を提供する我々は、100%お客様にすり寄っては 芸の発展もないしそれはただの隷属だし。かといって100%自分の言いたいこと・表現したいことだけではただのエゴの発露だしな。
この100%と100%の間に絶妙なポイントがあるのだろうし、そこを探すのがまた我々の仕事なんだろうしのう。
僕たちはその掴み所のないイメージが自分のイメージ通りに具現化されているところに出会うと、凄まじく感動するんです。
それこそ、お金なんかいくらでも出しちゃう。
この感動が価値なんですよね。「そうそう!これこれ!」
っていう。
via: お客様が支払うお金の事について、長老と若いイケメンが語り合ったそうです。
この文章自体は音楽について書かれているのだが、ここで述べられていることは「プロダクトデザイン」にもぴったり当てはまる。
「お客様の声」どおりの物を作るのは間違っている。「俺はこれがいいんだ」というだけのものを作るのも間違っている。
お客様が何に"Wao!"といってくれるか?それは買い手自身が全く気がついていない不満。かゆいところ。そこを見事につかれたときにWao!と思うのだ。
ここに書いてあることは、もう少し考える必要がある。