日の丸起業家達
2014-05-13 07:19
いいかげんなイベントの煽り文句にいちいちケチをつけている場合ではないと理屈では理解できているんだが。
ディスカッションには、GMOインターネット代表取締役社長の熊谷正寿氏、ディー・エヌ・エー創業者の南場智子氏、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏、そして衆議院議員内閣府大臣政務官の小泉進次郎氏の4人が参加。
via: 10年後に生まれるイノベーションは?--GMO、DeNA、CAトップと小泉議員が徹底議論 (CNET Japan) - Yahoo!ニュース BUSINESS
この顔ぶれをみて「ほほう。日本の起業家もなかなかすごいなあ」と思える人がたくさん存在している、という事実には驚かされる。っていうかこれは何かの冗談か?
ITだイットだといったところで、日本のそれらは結局「これからすごいぞ」という段階から抜け出していない。かくして「過去のすごいぞ」は安泰である。
少なくとも日本テレビ内の意識は、経営層も含めて現状維持を良しとしていない。テレビがインターネットメディアに可処分時間を奪われているという認識は持っていますし、地上波だけで右肩上がりの成長が望めるわけではありません。ですので、長期的な将来を見据えて今から動いていかなければ、手遅れという状態になりかねません。
現状に甘えていては、長期的には未来を創る40代以下の人達やスポンサーから「そっぽを向かれる」という危機感を持っています。
via: キーマンに訊く。日本テレビはなぜ動画配信に挑むのか?(前編)(大元 隆志) - 個人 - Yahoo!ニュース
一つ書いておくが、このインタビューを受けている人はなかなかできる人だと思う。TV局の一員として無難でありながらちゃんと状況を認識している様子が見え隠れする。
とはいえ会社全体でみれば「将来のためには今からなんとかしなければ」というぐらいの「危機感」の持ち方なのだろう。個人的には地上波の民放をほとんど見なくなって久しいのだが、これはまだまだ「例外」と見られているのだろうかな。
雑誌という媒体が急速に衰退しつつあるようだが、確かにTV局が倒産とか身売りとかいう話はあまり聞かない。新聞もあーだこーだ言われながらどこも発行停止とかオンライン版に移行とかは聞かない。
良いか悪いかは別として、この国はこうしてゆっくりと動いていくのだろう。そして「起業家」たちよりは「起業家をダシにして商売をする」という業態が栄え続けるのではなかろうかな。