Microsoftの意志とは

2014-05-21 07:13

Microsoftが夏の恒例イベントSurfaceの発表会をやったらしい。


これはなかなかすごいビデオだ。出だしはどこか(Apple原理主義者の私にとっては)Mac Proのビデオを思わせる。しかしこの背景の照明はそのあと本編になんの関係も持たない。

さらにはこれをみても「ふーん。なんだかPro2よりよくなったのね」ということはわかるが、「ををこれはすごい。買おう」という気に全くならない。

I hate to be a “Downer Dave” here, but this still does not tell me what I can do with it. It doesn’t reach out to me.

via: Microsoft’s Surface Pro 3 ad


この感想と全く同感だ。つまりスペックアップはわかるがこれが何なのか。Microsoftは何を売り込もうとしているのかがわからないのだ。USB3がついたことがすごいんですか?これに比べればまだ初代Surfaceの「なるほど、Keyboardがすごいといいたいんだね」のビデオのほうがマシだった。それに同意するかどうかは別として何をしたいかはよくわかった。


そのうち表のブログに公開するがDesignとはIntentのこと。つまり意図である。これはこういう使われ方をするために作ったものだ。そして発表会の他の写真からするにMicrosoftの意図というのは

「Mac Book AirよりいいPCを作りました!」

ということなのだと思う。

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The Surface Pro 3 vs. Apple's MacBook Air Sarah Tew/CNET
via: Microsoft: Surface Pro 3 will replace your laptop - CNET


何度か書いたことだが、Microsoftの基本理念とは「敵をみつけてやっつけろ!」だそうだ。前にはiPad よりいい、と一生懸命言っていたがそもそもTabletを使う人はだれもWindows RTなんかに興味を持たないという事実にようやく向き合うことにしたのだと思う。だから以前から噂のあった「小型版Surface」はキャンセルになった、と。

あれこれ試行錯誤の結果、Surfaceは「軽くて安いラップトップ」になることにしたのだろう。それが前述の広告動画に繋がるわけだ。

しかしあれだよね。そう比べるなら、キーボード付きの状態で重さを比較するべきだよね(それでもSurfaceのほうが軽いらしいが)結局Windows8とそれを搭載するPCは

「タブレット的な使い方もできるPC」

という路線に落ち着いていくのだろう。そうすれば誰も消費者が望まなくても企業や自治体から一定数の需要は見込めると。

  • 佐賀全県立高がタブレット導入(今年度より/5万円自腹/強制)
  • 機種は富士通の性能バランスの悪い低容量なArrows Tab
  • 疑問、質問への回答は的外れ+テンプレ返信
  • 地元企業「学映システム」一社応札、恒久的に金が流れる仕様
  • via: タブレット強制導入のICT利活用教育が予想通りひどい - BTOパソコン.jp


    こうやって収益を上げていくのもひとつの方法ではある。