パチンコ屋(以下の集団)にDNA情報を預けたい人手を上げて!
2014-07-10 07:17
前にも書いたが、私はDeNAという企業に「コンサルタント」マインドを見る。つまり
「KPIさえよくなればよい」「二枚舌当然の前」
という考え方だ。彼らの人材募集要項が「犬が好きなこと」とか「そばが好きな人」とかだったころは彼らを応援していた。圧倒的なYahooオークションに挑むBiddersとかすごいじゃないか。しかし物を買おうにも欲しいものがなかったので実質的な応援はできなかったのだけど。
そのDeNAはいつしか「モバゲー」なるものに活路を見出し、「東大生あこがれの企業」になったのだそうな。そしてこんな記事を見るようになる。
コンプガチャはガチャという1回300円の「電子くじ」によって特定の数種類のアイテムを全部そろえると、ゲームで使用できる別のアイテムを新たに入手できる仕組みだ。射幸性が高く、消費者庁は「景品表示法上禁止される行為、つまりカード合わせの方法を用いた懸賞による景品類の提供に該当する」(松原仁消費者担当相、当時)と判断。7月1日から規制が始まった。
via: 焦点は“コンプガチャ後”の戦略 グリー、DeNAの正念場 | 企業 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
彼らは任天堂とは明らかに異なる論理でゲームを作っていた。すなわち「金儲けの手段としてのゲーム」である。その金儲けに対する志の「純粋さ」はおそらくパチンコ業以上であっただろう。
さて、いろいろあってパチンコ業がうまくいかなくなったDeNAは他に活路を求めているようだ。そして「綿密なマーケティング」の結果こんな道を見出したらしい。
MYCODEはインターネットを主体としたサービスになるが、そのセキュリティ面について深澤氏は「遺伝子情報は“究極の個人情報”。その保護を会社として最重要視している。具体的には、情報セキュリティマネジメントシステムの中で、物理的なセキュリティや人的な取り決め、プロセスなどを厳しい基準で徹底している」と語った。
via: DeNAの遺伝子検査、「最高クオリティのめどがついた」と南場氏--ラボも公開 - CNET Japan
頭のいい人達だからそこらへんは抜かりがないだろうね。
こういう時代になると、なんらかの手段で個人の情報をインターネット企業に預けなくてはならない。問題はどこに預けるかだ。
私はAppleを信用している。(あくまでも比較級の話だが)私が狂信的なApple原理主義者だということ以外にも理由はある。すなわち
「個人情報を悪用して金儲けすることを、AppleはCoolと思わない」
という確信があるからだ。それは彼らの製品、サービスを見ればわかる。
さて、そういう観点で考えましょう。
金儲けさえできれば、子供が犯罪に巻き込まれようが、他のゲームをまるごとコピーしようが、射幸心を煽りまくって散財したユーザが不幸になろうがそんなことは一切気にしない企業に自分のDNA情報を預けたい、と思う人いますか?
あなたの健康管理に役立ちたい、とか耳障りのいい言葉を流暢にしゃべるけど、その実金儲けにしか興味が無いことを過去に実証してきた企業に自分のDNA情報を預けたい、と思う人いますか?