ドラマが面白い
2014-07-15 07:11
気がつけば民放のTVをほとんどみなくなっていた。結果としてCMで何が放映されているか、とか全く知らないのであった。
しかし日英両国の公共放送を見ているだけで十分満足な昨今である。まずBBCのSherlockが面白い。ベネディクト・カンバーバッチというのは 変な顔をしている(本人が言っている通り)そして彼が演じるホームズもとても嫌なやつである。
なのにみているととても面白い。最近知ったのだが、こういう"Reaction"ムービーがたくさんあるのだな。
でもって「総統閣下」までもSherlockについてあれこれ熱弁を振るっている。いや、すばらしい。
いや、英国製品だけに感心している場合ではない。久しぶりに家族でみている大河ドラマ黒田勘兵衛がこれまた面白い。特に前回の終わりで、
「実は信長が光秀に殺されたんだよねー」
と毛利側の安国寺恵瓊にバラすところには驚愕した。
この二つのドラマに共通する面白さは
「誰もが結末を知っている物語をどう脚色するか」
ではないかと思う。シャーロックはモリアーティと相打ちになって滝壺に落ちる。そのシーンをそのまま再現する、というのは芸がない。誰もが何度も やったことだ。であれば、どうする。なぜ光秀は信長を殺したのか。正確なところは誰もしらない。しかし過去のドラマでは「細面のインテリ」として描か れがちだった光秀を小太りのおじさんにし、それにふさわしい動機を与えた。
いや、人間の想像力にはいつも驚かされる。最近つくづく思うのだ。探す気になれば、このように興味深い作品はいくつもある。くだらない作品について 文句を言っている時間があれば、そうした面白い作品を探すべきだ、と。この年になると実感することだが仮に健康が保てたとしても残り時間はそう多くな い。
「存分に生きた!」
と言えるだろうか。