ふともらす本音

2014-08-15 07:19

好意的に考えれば「記事の書き方が悪い」という事なのだと思うのだが。はたしてこれは美談なのか?

マイクロソフトの幹部や役員など80人が集まるとある社員合宿のことだった。夕飯時に、誰かが冗談をかました。――「俺たちさ! 悪いことをやってうらまれちゃっているのは、やっぱり勝ち組だからしょうがないよね! 俺たち、ワルだもんね」。

 その瞬間、ビルゲイツは烈火のごとく怒るかと思いきや、見たことない状態で泣きじゃくったという。「それがうちの会社のカルチャーだったのか。本当に情けない」と、皆の前でギャーギャーワンワン泣いたそうだ。肩を叩いても何をしてもゲイツ氏は全く動かず、その合宿に参加していた古川氏ら80人はチームに分かれて約3時間(午後11時ごろまで)、「マイクロソフトのカルチャーはどういうものか」「俺たちのマイクロソフトの愛すべきカルチャーとは何だったのか」ということを討議し、それをゲイツ氏に提出した。これを見てようやくゲイツ氏は顔を上げたという。

via: ビル・ゲイツが起こした4つの事件とこの上なく誠実で熱い物語 - ねとらぼ


古川氏がどういうつもりでこのエピソードを紹介したのかわからないが、少なくとも私には「ふともらした本音」のほうが「3時間かけて作り上げた言葉」より真実に近いと思われる。

こうした「会社が作りあげた自分たちの姿を表す言葉」ほどばかばかしい物は無い。ワタミとかゼンショーとかウェザーニュースとかみんな美しい理念を掲げている。例えばワタミはこんなことを書いている。

「人間は本来持っている誠実さ、思いやり、感謝する心、そのような美しい資質を高めるために生まれてきた。企業活動においても人間性を向上できる環境をつくっていきたい」

via: ワタミ - 会社案内


おそらく実態を知っている人からすれば冗談としか思えないような内容だ。

「ブラックだ」なんて声は関係ない。会社に必要とされているかすらわからない週休2日の悠々自適の人生もいいでしょう。

via: ワタミ店長実名告発!「僕は目の前の焼き鳥が冷めていくのが耐えられない」:PRESIDENT Online - プレジデント


ワタミという会社を的確に表しているのは「週二日休む人は、会社から必要とされてないんだ!」と断言できるこの店長の声であり、企業サイトのトップに掲げられている言葉ではない。つまりマイクロソフトは

「圧倒的シェアで市場を支配しているから、ワルいことしてもいいよね」

と公言できる企業文化を持っていると考えるべきなのだ。

古川氏やワタミ店長のようにこうした「外部からの見方」を理解できないほど企業文化に染まった人、というのはきっとその企業で幸せにやっていけると思う。

コレ、本当に凄い内容だよ。カルトの信者が一生懸命に自分の教団と教えを擁護するんだけど、完全に思考が染まっているので外部からドン引きされる事に全く気づいてない。

via: Twitter / xxmaka__: コレ、本当に凄い内容だよ。カルトの信者が一生懸命に自分の教団 ...