劉備と孔明の戦い
2014-08-08 07:14
いきなり何を書き出したかというと、Microsoftのハードウェアビジネスである。MicrosoftがWindows Phoneを出す、と聞いたとき多くの人が
「これは三国志の始まりか」
と思ったことだろう。もちろんデスクトップOSの巨人Microsoftはこの図柄の中では蜀である。
もちろん
「2016年にはWindows PhoneがiOSを追い越す」
という予想もあったわけだし、実際シェアだけみればそうなるかもしれない。しかし問題は蜀がそもそも存続できるのか、という点になっているようだ。
Microsoft has portrayed early Surface Pro 3 sales as promising. "While it's still early, sales are outpacing earlier versions of Surface Pro," chief financial officer Amy Hood said two weeks ago.
"But if the Surface is one, not growing sales; two, losing money; and three, not creating a market, what's the point ultimately?" Dawson wondered.
via: Microsoft has lost about $1.7 billion on Surface so far | CITEworld
MicrosoftはSurfaceを売り始めてから1700億の損失を出したと見込まれている。この「今度のSurfaceは違う!成功間違いない!」という台詞はいい加減冗談のような響きを持ち始めている。
この1700億円という損失はMicrosoft帝国の中では「ちょっとしたことです。えへへへへ」ですませられるもののようだ。とはいえAmazonがAWSで赤字を出しているのとは訳が違う。今は赤字を出しているにせよ、これは新しいマーケットを作っているのです、もう少し我慢してください、と言えない限り金を注ぎ込み続けはしてくれまい。
一番の問題は
現状を打開する方法をまだMicrosoftが見いだせていない点にある。そもそもSurfaceはなんなのか。現状では
「キーボードが取り外せる出来の悪いノートPC」
でしかない。Surface Pro3でますますその傾向は強まっている。人脈だか何だかを使って提灯記事を書かせたところで、その状況は変えられない。
もうあれだ。Microsoft Japanは秋元某を雇うべきではないか。AKBなにがしという女性達をみる度いつも思うのだ。このルックスも歌も踊りも冗談としか思えない女性群を使って金を儲けた秋元某はマーケティングの天才だと。であれば、Surfaceを売りまくることだってできるかもしれない。
もちろんそんな方法で世界で成功するとは思えないが、少なくとも日本では短期的に成功するかもしれない。